SSブログ

富士通のドタバタ劇 [世評]

 富士通という会社の前社長が辞任撤回要求を同社に提出したという。「辞任」ではなく「解任」されたという。経営陣の企業統轄のセンスが疑われ、株主への虚偽の報告が大きく問われる雲行きとなって来た。トヨタ問題ではないが、世間に対して嘘をつき続けたきた企業へは、大きなしっぺ返しが待っているだろう。
 
 うそつき企業の製品、システムは信用できるだろうか?

毎日新聞経済覧(2010年3月6日)より

 富士通前社長 辞任撤回要求 市場、顧客の不信高まる

 昨年9月、病気を理由に富士通社長を辞任したと発表された野副州旦氏が、社長辞任の取り消しを求める文書を同社に提出したことが5日明らかになり、経営陣の不協和音が表面化した。関係筋によると、野副氏は文書で「辞任は虚偽の理由で迫られたもの」と訴えている模様だ。富士通は「内容はコメントできない」」(広報IR室)とするが市場や顧客の不信が高まりそうだ。
 富士通は昨年9月25日、野副氏が病気療養を理由に社長辞任を申し出たとして、間塚道義会長が社長職を兼務する人事を発表した。野副氏は08年6月に社長に就任したばかり。投資家らに対し、11年度に過去最高の営業利益を達成すると公約した直後の唐突な辞任だった。
 このため市場では、「野副氏の急進的なリストラ路線が、富士通の最高実力者である秋草相談役の反発を買い、解任されたのでは」(アナリスト)との意見も出た。しかし、富士通側は「病気が理由。詳細はプライバシーにかかわるので、申し上げられない」と説明していた。
 秋草相談役は98年から社長を5年間、03年からは会長を5年間勤めた。08年6月のトップ人事で相談役にとどまり、経営へ関与し続けてきた。


 富士通の最高意思決定機関は、取締役会ではなく、闇の院政グループのようで、そのトップが秋草である。
秋草は社長時代、業績寄与に全く貢献せず、「業績が悪いのは、社員の働きが悪いからだ」という迷言で有名である。
 富士通という会社の人事は、会社の正式な場できまるのでなく、番外の場や外部の人の意見できまる伝統がある。要は派閥人事が幅をきかせているのである。上場大企業であり、社長の地位がこれほど軽い、同族会社でない会社は珍しい。同族でないだけ、ただのサラリーマン重役であるだけに、人事に責任が無いのかも知れない。会社法を見ても、よほどのヘマをしなければ、それほどの責任をとる必要もない。
 一般の社員も言い含ませて、強制退職を自主退職という体裁をとらせているのだろう。トップのうそは組織ぐるみのうそを容認しているのかも知れない。

WEBサイトでの情報から、
 富士通で再びのお家騒動

 富士通 野副前社長 “解任”取り消し動議の全真相


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。