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『ゲゲゲの女房』の旦那の本 [書評]

 朝の連続ドラマ「ゲゲゲの女房」は好調そうで、松下奈緒ファンにとっては、毎日拝めることに満足である。
さて、旦那水木しげるの漫画以外の著作物、関係本もおもしろいものが多い。

 まずは、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』原案本から

著者は、『ゲゲゲの鬼太郎』の生みの親であり、妖怪研究の第一人者としても知られる巨人・水木しげるの夫人である。
赤貧の時代、人気マンガ家の時代、妖怪研究者の時代、「幸福とは何か」を語る現在……結婚以来半世紀、常に水木の傍らに寄り添い、見守ってきた。
著者はなぜ極貧の無名マンガ家と結婚したのか?
伝えられる貧乏生活とはどんなものだったのか?
超有名人の妻となって人生はどう変わったのか?
水木のユニークな言動をどう受け止めてきたのか?
自らを「平凡な人間」と語る著者の目に映った異能の天才の真実と、夫と歩んだ自身の激動の人生への思いを率直に綴った、感動の初エッセイ!

ゲゲゲの女房

ゲゲゲの女房

  • 作者: 武良布枝
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2008/03/07
  • メディア: 単行本



 最新の関係本から「妖怪と歩く-ドキュメント・水木しげる-」がおもしろい。ノンフィクション作家足立倫行の見た水木しげるとは。

妖怪と歩く―ドキュメント・水木しげる (新潮文庫)

妖怪と歩く―ドキュメント・水木しげる (新潮文庫)

  • 作者: 足立 倫行
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2010/03
  • メディア: 文庫




 次は、「ねぼけ人生」です。内容は、
陽気な落第生だった少年時代、ラバウルで死の淵をさまよい片腕を失った戦争の時代、赤貧のなかで紙芝居や貸本マンガを描き続けた戦後、そして突然訪れた「鬼太郎」と妖怪ブームの中で締め切りに終われる日々。波爛万丈の人生を、楽天的に生きぬいてきた、したたかな日本土人・水木しげるの面白く、ちょっぴり哀しい半生の記録。

ねぼけ人生 (ちくま文庫)

ねぼけ人生 (ちくま文庫)

  • 作者: 水木 しげる
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 1999/07
  • メディア: 文庫



 次も少年時代を回想した「のんのんばあとオレ」。内容は
授業中は居眠りばかり、休み時間には活躍しすぎて立たされたり、家へ帰れば、ガキ大将めざす攻防戦に大いそがし―。学校の成績こそひどいものだったが、彼の心は上の空。「のんのんばあ」といっしょに、お化けや妖怪などの住む目に見えない世界をさまよっていた。少年時代をたっぷり味わいつくして悔いのない、漫画家・水木しげるのおかしなおかしな少年記。

のんのんばあとオレ (ちくま文庫)

のんのんばあとオレ (ちくま文庫)

  • 作者: 水木 しげる
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 1990/08
  • メディア: 文庫



 妖界漫画の裏側にある自身の戦争体験も書き残している。
「総員玉砕せよ!」と「水木しげるのラバウル戦記」である。
「総員業際せよ!」は、戦時の「命令」とは何か、命令に従えなかった軍人の過酷な運命に至った、ある事件を告発している。内容は、
 昭和20年3月3日、南太平洋・ニューブリテン島のバイエンを死守する、日本軍将兵に残された道は何か。アメリカ軍の上陸を迎えて、500人の運命は玉砕しかないのか。聖ジョージ岬の悲劇を、自らの戦争体験に重ねて活写する。戦争の無意味さ、悲惨さを迫真のタッチで、生々しく訴える感動の長篇コミック。

ああ玉砕―水木しげる戦記選集 (戦争と平和を考えるコミック)

ああ玉砕―水木しげる戦記選集 (戦争と平和を考えるコミック)

  • 作者: 水木 しげる
  • 出版社/メーカー: 宙出版
  • 発売日: 2007/08
  • メディア: 単行本



「ラバウル戦記」の内容は、
 太平洋戦争の激戦地ラバウル。水木二等兵は、その戦闘に一兵卒として送り込まれた。彼は上官に殴られ続ける日々を、それでも楽天的な気持ちで過ごしていた。ある日、部隊は敵の奇襲にあい全滅する。彼は、九死に一生をえるが、片腕を失ってしまう。この強烈な体験が鮮明な時期に描いた絵に、後に文章を添えて完成したのが、この戦記である。終戦直後、ラバウルの原住民と交流しながら、その地で描いた貴重なデッサン二十点もあわせて公開する。

水木しげるのラバウル戦記 (ちくま文庫)

水木しげるのラバウル戦記 (ちくま文庫)

  • 作者: 水木 しげる
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 1997/07
  • メディア: 文庫



 最後 に「妖怪画談」。内容は、
妖怪は本当にいるのだ! 子供の頃からそう信じて妖怪の絵を描き続けてきた現代の妖怪博士が,古今にわたる妖怪たちを初めてオールカラーで描く.訪ね歩いた奇妙な土地や,自分が出会った妖怪たち,妖怪の有名人,さらには幽霊・付喪神などが,精緻なタッチと豊かな色彩の中に生き生きと動きだす.妖怪ファンに贈る岩波新書特別版.

愛蔵版 妖怪画談

愛蔵版 妖怪画談

  • 作者: 水木 しげる
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2002/03/08
  • メディア: 単行本





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