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【特捜証拠改ざん】村木氏逮捕前に矛盾認識か=FD日付のずれ、同僚が指摘-上司に伝えず・前田容疑者 [事件]

 大阪地検特捜部検事による証拠改ざん事件で逮捕された前田恒彦容疑者(43)が、郵便不正事件で村木厚子厚生労働省元局長=無罪確定=を逮捕する前に、同僚の指摘を受け、フロッピーディスク(FD)に記録された最終更新日が検察側が描く構図と食い違うことに気付いていた可能性の高いことが30日、検察関係者の話で分かった。日付の矛盾は、弁護側が指摘するまで、特捜部長ら上層部に伝えられなかった。
 主任検事だった前田容疑者が、無実であることを示す有力な証拠があることを隠して、村木氏を逮捕した可能性が浮上した。最高検は、データ改ざんの動機につながるとみて、経緯を調べている。
 郵便不正事件で特捜部は、村木氏が同省元係長上村勉被告(41)=公判中=に対し、2004年6月上旬に証明書発行を指示したとの構図を描いて捜査。昨年5月26日に上村被告を逮捕して偽の証明書が保存されたFDを押収し、6月14日には村木氏を逮捕した。
 検察関係者によると、上村被告の取り調べを担当した同僚検事は、FDを押収した直後に、FDに残された「2004年6月1日」という偽証明書の最終更新日が、特捜部の構図と矛盾することに気付き、主任検事だった前田容疑者に告げたという。
 しかし、前田容疑者は特捜部長らに矛盾について報告せず、村木氏の逮捕は許可された。同僚検事は構図に沿って「6月上旬に指示を受けた」という趣旨の上村被告の供述調書を作成した。FDの日付は、村木氏の取り調べを担当した検事にも伝えられなかった。
 特捜部は昨年7月4日に村木氏を起訴。前田容疑者は同13日、FDの日付を特捜部の構図と矛盾しない「2004年6月8日」に書き換え、16日に上村被告側に返却した。 
(時事通信 9月30日(木)21時40分配信)

 検察は、前田の犯行を、郵便不正事件だけに収めようと必死である。見事な情報の小出しで世論誘導を謀っている。前田の上の上くらいまでの役職者を処分して、一件落着に持ち込もうとしている。そのような動きは絶対に許してはいけない。前田の余罪を徹底的に洗うべきである。対象は、関わった総ての案件だ。検察でできなければ、前田の身柄を警察に移してでも絶対やるべきである。法務大臣が命令すれば、できる。まだ、落とし所を探っている段階で、結末まではまだ見えていない。

 今回の証拠改ざん事件で、真っ先に思い浮かんだの事件は、ちょうど10年前に発覚した「旧石器捏造事件」だ。旧石器捏造事件は、考古学研究家の藤村新一が次々に発掘していた、日本の前期・中期旧石器時代の遺物や遺跡だとされていたものが、全て捏造だったと発覚した事件である。

 日本の考古学界最大のスキャンダルとされ、2000年11月5日の毎日新聞朝刊で報じられたスクープによって発覚した。

 何故、藤村は捏造にはしったか。周囲の期待に押しつぶされたのである。発掘調査のたびに旧石器の歴史を塗り替えるような発見と、マスコミや周囲の考古学関係者の評価に自分の良心をどこかに置き忘れ、ひたすら自己の名声にのみ存在価値を見いだすようになったのだろう。
 前田も、特捜の〝エース〟という名声に応えるために、証拠を改ざんしてまでも、妄想のシナリオの通りに事件を展開させるため犯行に及んだのだろう。要はこのような人種はどの社会でもいる。共通して言えることは、一般社会常識が通じない、知らない、学校秀才の、自分への名声に溺れた結果、反社会的行為が世間に暴露されたのである。検察に前田型の検事が、まだいるのではないだろうか。恐ろしいことだ。毎度このテーマの結論は、検察組織の解体である。この結論は、最近のマスコミの論者の解説の中にも、解体の話が出始めている。荒唐無稽の話でなくなってきた。

 

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