官邸前、再稼働反対、反原発に「人の波」、毎週金曜日夕方よりの恒例のデモ [原発廃絶]
東京・永田町の首相官邸前で毎週金曜日の夕方行われている大飯原発3、4号機再稼働への抗議行動が29日、一気に拡大し、人の波が官邸前から霞ヶ関への車道を埋め尽くした。警察の機動隊も出勤し、警戒に当たった。Twitter、facebookでの呼びかけなどで集まった人々は組織化されておらず、デモ行進はなし。官邸前でひたすら「再稼働反対」と叫ぶのが特徴だ。なぜ、これほど多くが集まるのか-。騒然とする官邸周辺を歩いた。
人が集まり始めたのは午後4時ごろ。「再稼働に断固反対」と書かれたプラカードを手にしている人がいれば、帰宅途中の会社員や手ぶらの家族連れもいる。
埼玉県蓮田市の会社員Tさん(38)は、さいたま市の勤務先からスーツ姿で訪れた。参加はこの日が初めて。「集会やデモにでたことはないが、もう無関心ではいられないと思って。政治色もなさそうだったので抵抗感はありませんでした」という。
「再稼働反対、再稼働反対」。同6時になると人々が官邸に向かって叫び始め、一帯はヒートアップ。6~15歳の子供3人と初参加した静岡県袋井市の主婦Nさん(44)は、「平和的に抗議していることをネットで知り、子供を連れてきた。参加者は『普通に生きたい、家庭を守りたい』という思いだけ。自分も一緒」。
抗議は有志の市民ネットワーク「首都圏反原発連合」が呼びかけた。4月3日の原発再稼働を巡る1回目の閣僚会合を前に「直接抗議の声を上げよう」と行動を起こした。当初の参加者は約300人。参加者が思い思いにチラシなどを作るなどしたこともあって情報が広がった。再稼働決定前日の6月15日、主催者発表で参加者が1万人を超えると、インターネット上で更に話題を呼んだ。
午後7時過ぎ、参加者は歩道からあふれた。反原発と無関係な主張を掲げる横断幕やのぼりは見えない。主催者の一人でイラストレーターのミサオ・レッドウルフさん(ペンネーム)によると、従来のデモや集会のような雰囲気を一掃し、誰でも参加できる器づくりに徹しているという。
警察車両も出動し、午後8時までの予定だった行動は同7時45分には打ち切りに。明治学院大1年の女子大生Sさん(18)は「これだけの人が動くなんて」と感心していた。
主催者は参加者を15万人規模としているが、警視庁は実際とかけ離れた大きい数字で、混乱するとして発表していない。【町田結子、池田知宏】
以上、2012年6月30日の毎日新聞 朝刊の記事より。
政府と称する政治屋と行政を担う官僚どもは消費税アップに、いかに国民を騙すか、また党利党略を裏で考え次の選挙への影響だけを考えてる。反原発の国民の声は、いかなる政治結社も主導していなければ、それは無視する対象らしい。
重大な政治的な決定は、既存利益集団を慮って、民主的な決定プロセスは無視して突き進む。非常に危険な前兆である。政治屋の数の論理で、政策決定できるのは、国民に約束した公約だけのはず。公約、マニュフェスト以外の決定は、国民に判断をゆだねることが、議会制民主主義のルールではないだろうか。原発再稼働も、消費税率アップも法律制定前に解散して、信を問うべきである。
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