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「震災後、東電は『死んでもいい人間』を集めた」原発に潜入したジャーナリスト鈴木氏 [原発事故]

「震災後、東電は『死んでもいい人間』を集めた」原発に潜入したジャーナリスト鈴木氏 ニコニコニュース 2011年12月17日

 事故発生直後の現場の様子を告発する記事、本が続々と発表されだしている。東電、政府発表のように裏の意図をもった内容ではなく、真のノンフィクションとして記憶したい。

 全文を以下に引用する。

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 「東京電力は震災直後、『死んでもいい人間を集めてくれ』と指示した」。福島第1原発に潜入していたジャーナリストの鈴木智彦氏は2011年12月15日、日本外国特派員協会主催の記者会見に出席し、こう語った。

 鈴木氏は今年7月から8月中旬まで福島第1原発で作業員として働きながら、施設内部および周辺の写真や映像を撮影。同所を解雇されたのち、それらを公開した。鈴木氏は会見で、「極論だが、日本の原子力発電所はすべて、不正の上に成り立っている産業」という。

 鈴木氏によれば、福島第1原発に限らず原発での作業員は、課せられた工程をこなすため、胸ポケットに入れる線量計を表裏逆にしたり、空間線量の高いところで靴下のなかに線量計を入れたりすることで、規定時間を越えて作業できるようにしている。「東電から与えられた人数と予算と作業内容を考えると、そうせざるを得ない」現実があると鈴木氏は語る。

 鈴木氏はまた、東京電力による強引ともいえる手法の例として

「震災直後、(福島第1原発の)水素爆発直後、『死んでもいい人間を集めてくれ』と東電は各社に指示した。その際には原発の敷地内に入るときに必要な放射能管理手帳も必要なかった」

と、自身の取材を通して知った福島第1原発の作業員の過酷な状況を語った。

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冷温停止宣言:国内外の不信払拭を優先 「拙速」指摘も [原発事故]

冷温停止宣言:国内外の不信払拭を優先 「拙速」指摘も

言葉遊びに過ぎない政治的な宣言に過ぎない。状況は何も変わっていない。少しでも事故対策が進んでいることを内外に宣言し内閣の姿勢を示したいだけの発表。70年前の大本営は、〝敗北〟を〝転進〟と言う言葉に言い換えて、国民へ事実を知らせようとしなかった。今回は、さすがにインターネット時代、ニュースは直ちに海外にも流れ、様々な論評が飛び込んできている。同時複数原子炉事故という世界初の事故の顛末に世界中が注目している。

 このような宣言を行う意図は、事故情報の流出に一定の歯止めをかけたい原発維持派の巻き返しが感じられる。だれもが唖然とした〝収束〟宣言、ほんとうはこちらの〝終息〟を宣言したいのだろうが、誰が見ても時期尚早。これで何がわかり、本当によくなったのだろうか。〝冷温停止〟も水が100℃以下になったということで、どこの温度が、燃料があるところからどのくらいの距離からの温度であるかの発表もない。またその冷却水の循環システムが稼働しているというが、汚染水の増加も続いており、海への放出も打診している段階で、ほとんど状況は進んでいない。大量の水を注げば水温が下がることは素人にもわかる。

政治家はここにきてもほんとうは、事態の重大性がわかっていないのではないのか、という疑惑がわいてくるのである。野田は、単に取り巻きに意見されてそれをしゃべっているだけの操り人形首相ではないのか、という疑惑も噴出している。

原発事故発生直後の枝野の発表内容の欺瞞性と今回の野田の〝冷温停止〟、〝収束〟宣言も欺瞞性に満ちているとみて間違いない。

燃料プールにある膨大な数の使用済み燃料の行方、状態もあまり報道されていない。味方によっては、このちらの方が保存状態によっては危ないと言われているが、最近の状況は不明だ。

〝収束〟宣言の意図は、原発避難民へのリップサービスのつもりのようだが、現実はそう甘くない。除染ではなく移染作業が急務であるが、取り除いた汚染物質の保存場所が決まっていなければ進まない。また、移染でどこまで線量を下げられるのかも、長い年月と費用がかかるだろう。そして戻れるというお墨付きを政府が与えても、生活基盤が破壊された場所へもどるだろうか。農業も、漁業も、牧畜業もすべて放射能汚染の影響で、事故前の稼ぎは無理だろう。また、汚染被害を恐れて、子供若年層は、戻らないから地域が高齢化するだけになる。そのあとどうなるか、残るは村役場、町役場だけのこる地域社会はありえないから、・・・・。このようになった責任はだれが取るのだろう。

原発プラントの海外輸出を推進するという決定は、狂気の沙汰としか思えない。事故が発生した場合には、事故補償の引き受け保険会社はないから、日本政府が補償することになるのだろうか。

“原発輸出”再開の愚 日経ビジネス 2011年11月11日


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