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エンゼルスとマリナーズの補強状況 [野球]

 スプリングキャンプやオープン戦も日程などが発表されているが、各チームの状況は如何に。

さて、松井の入団で注目を集めるエンゼルス。松井ともうひとりのピッチャーを獲得しただけで、移籍する選手の顔ぶれをみていると、明らかにチーム力は低下している。何を考えているのだろう。各球団のチーム力は継立の式であらわされるはずである。

今期チーム力=昨季のチーム力+獲得選手の能力-退団した選手の能力

 つまり、移動なしの選手が昨季とおなじ力を発揮するという前提にたてば、『獲得選手の能力-退団した選手の能力』がチームの浮沈を左右する。これを現時点での状況から数字で示したい。

 まずはエンゼルス。FA中の選手でまだ行く先が確定してない選手が3人。この3人、全員が残留した場合に、投手勝利数が14減り、セーブが37増えるとある。先発投手のコマ数が足りないことをしめしている。
 それでは、打撃陣は松井がプラス要員であるが、ゲレーロ選手とフィギンズ選手が抜けた数字を埋めることはできない。現時点では、昨シーズン終了時点よりもチーム力が落ちている。本塁打がプラス8であるが、打点が-14、得点が-111、盗塁が-44、ヒット数が-171本であった。さらに、FA中の5選手すべてが、他球団に移籍する場合にはさらにチーム力は弱体する。
 投手勝利数は-17、セーブ数は変わらず、打撃面では、本塁打だけがプラス6本で、打点数は-28、得点数は-128、盗塁数は-45、ヒット数はなんと199本減少することになる。フィギンズ選手の数字が大きく影響してるため、この選手と同等の能力をもった選手の獲得が大きな課題である。

 次はマリナーズ。マリナーズもFA中で、確定していない選手が5人いる。この5人、全員が残留した場合には、投手勝利数でプラス11、セーブ数がマイナス6である。投手力の強化が数字に出ている。リー投手の加入が大きい。打撃面をみると、本塁打はプラス6、打点はプラス80、得点もプラス134、盗塁はプラス31、ヒット数は実に239本のプラスである。やはり、エンゼルスから加入したフィギンス選手の数字貢献度が大きい。
 次にFA選手が全員、他球団へ移籍となった場合である。この分のマイナス要素が加わる。すると、投手勝利数は-1、セーブ数は-7となり僅かに悪くなる。打撃面でも、本塁打が-34本、打点も-43、得点はプラス28、盗塁もプラス20でありヒット数もプラス19本に留まる。マリナーズはFA選手を引き留めることが、最大の強化策につながる。退団する選手が増えるだけ戦力的にはマイナスとなる。さらに、強打者、剛腕投手をカネで獲得するのであらば、引き留める必要はない。

 マリナーズの補強策で気づいたことは、まだレギュラーに定着しきれない、また、球団のスーパースターの影に隠れていて実力が発揮しきれていないような選手がたくさん移動している。また、新人でない選手のマイナー契約での移動も多い。スプリングキャンプで能力を見極め、掘り出し物の選手を見つけようとしている。年棒も松井選手ひとりの年棒で、14,5人と契約できるし、メジャーで活躍できる選手がいればめっけものということだろう。桑田投手や高橋建投手もこのパターンであった。

 結論、マリナーズ強し、エンゼルス危うし。西地区を制しないとワールドシリーズなんて夢である。



 
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