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福島第1原発:1、2号機炉心溶融 東電の解析より早期 放射性物質の対外放出量は従来の2倍増へ [原発事故]

福島第1原発:1、2号機炉心溶融 東電の解析より早期
毎日新聞 2011年6月6日 21時58分(最終更新 6月6日 23時38分)

 経済産業省原子力安全・保安院は6日、地震直後の東京電力福島第1原発の様子を解析した結果を発表した。メルトダウン(炉心溶融)によって生じる圧力容器の破損は東電の解析に比べ、1号機で10時間早く、地震発生の5時間後に始まった。2号機では東電解析より29時間早く、1日以上早く放射性物質が放出された可能性がある。両者の差は解析方法の違いだが、保安院は「より実態に近い」と語った。一方、外部放出された放射性物質は2号機で過小評価があったとして、従来の倍増の77万テラベクレル(テラは1兆)に修正した。

 1~3号機では全電源喪失で冷却機能が失われ、燃料棒の損傷が始まった。燃料棒を収めた圧力容器の破損について、東電は1号機では「3月12日午前6時ごろ(地震発生15時間後)」としていたが、保安院は10時間前の同11日午後8時ごろ(同5時間後)と推定。メルトダウンが東電の解析結果より早く始まった可能性を指摘した。

 2号機の圧力容器の破損は「同14日午後10時50分ごろ(同80時間後)」で、東電の109時間後より29時間早まった。逆に3号機では同14日午後10時10分ごろ(同79時間後)に始まり、東電の解析より13時間遅い。

 放射性物質の放出量では85万テラベクレルという試算があったが、その後の精査で77万テラベクレルとなった。国際原子力事象評価尺度(INES)では、数万テラベクレル相当の放出がある場合を最悪のレベル7と定めているため、評価は変わらない。同じレベル7だったチェルノブイリ原発事故では520万テラベクレルと推計されている。

 解析結果は、国際原子力機関(IAEA)閣僚会議に提出する日本政府の報告書に盛り込まれる。【中西拓司、平野光芳】
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 ここにきて次々と原発事故当初の状況についての修正報告が相次いでいる。今までの報道は何だったのだろう。報告相手ごとに次々と変える意図は何だろう。そして、これも真実なのか疑わしいと思われてしまう。正確な情報公開には程遠い状況だ。事故現場で大異変が起きてもすぐに発表しない腹なのだろうか。

 放射性物質の放出量も修正された。チェルノブイリ事故の10分の1である、が保安院の正式発表であったが、当社から、30%、いや同等の放射性物質が放出されたなどの予測も報道されていた。この発表では、まだチェルノブイリ事故の15%程度であると、認識させたいらしい。福島第一周辺は、チェルノブイリ以上の放射能汚染地域も多々あると聞くが、累積の放射線量を計測する地点が少なすぎて正確な状況がわからない。風向き次第で刻々と放射線量の計測値が異なってくる現実もつかめない。

 今現在も穴のあいた格納容器、汚染水で満たされた貯水プールからの水の蒸発過程より放射性物質が大気中にまき散らされている。この状況はいつまで続くのだろう。
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