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福島第1原発のセシウム137放出量、広島原爆の168個分 政府試算 [放射能汚染]



 大雑把な放出量は、チェルノブイリの10から20%程度であると報道されていた。チェルノブイリは、広島の800倍から1000倍程度と言われていたから、ほぼ、事前の報道内容と一致している数値であったが、今回はセシウム換算。他の放射線量は含まれていない。
 チェルノブイリと広島の比較では、ウランの量が比較されていた。この燃料棒に含まれるウランの換算で比較すると、これは放出量でHなく、原発であれば爆弾に含まれていたウラン235が約60キログラム含まれていた。福島第一の事故前にすべての燃料棒に含まれていたウランは、ウラン濃縮度2.5%と仮定して、

 2.5% × 220kグラム/燃料棒1体 × 14,252体(1号機~6号機、共用プール) = 78,386kg

 78,386 kg ÷ 60kg = 1306.4 (倍)

 この数字は、福島第一原発に、広島原発が発生させた放射能の1300倍の放射能を発生させるウランがあったということ。
 尚、ウラン濃縮度、燃料棒の本数は、東電がIAEAに事故報告をするために、政府に提出した報告書から算出した。

 そして今回報酬量が、セシウム換算でも、168倍と発表されたということは、福島第一が内在する放射線量の総量の13%が大気中に放出されたことになる。気になるのは、海中や施設内の水たまりに放出されている量であるが、どうにも計測するすべはないだろう。

 まだまだ危機は脱していない。冷却が停止するば、再臨界が起こり放射性物質を生成することになる。まだまだ多くのウランが燃料棒の中に残っているし、使用済み燃料棒の中は、放射性物質は一時的に封じ込められているだけで、何らの原因でその封印が解かれる可能性もあるのである。メルトダウンした燃料棒は一部でしかないのである。

 ウラン総量の比較だけすれば、今回の事故は、原発事故の中で最大の規模となる可能性のある現場なのだ。


◆ 福島第1原発:放出セシウム…広島原爆の168個分

◆ 放出セシウム、広島原爆168個分 保安院

◆ 東京電力株式会社福島第一原子力発電所及び広島に投下された原子爆弾から放出された放射性物質に関する試算値について(保安院)
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エクサ

 福島原発事故が0.63エクサベクレルの放射性物質をまき散らしたと発表された。かってチェルノブイリ原発事故では5.2エクサベクレルの飛散があったが、これは広島型原爆の400倍であった。つまり今回は400×0.63/5.2=48で、広島の48倍である。また放射性セシウムの流出量が広島原爆の168倍にも達した事も保安院から発表された。
 チェルノブイリでは事故当初に203人が入院し、内31人が死亡した。しかし当初は予測されていなかったが、その癌患者発生がピークになる14年後には事故処理交代作業員86万人中の74万人が何らかの病気に罹り、内5万5千人が死亡した。ウクライナ国内の被曝者総数は342万人に上ると言われている。そして25年経った現在も周囲30キロ圏は放射能の為に立ち入り禁止が続いている。
 当時チェルノブイリの人口は10万人だったが、今は300人である。一方福島県は200万人であり、周辺人口も多い。最新のホットスポットの地図では、風雨で拡散して、もう福島県は真っ赤である。

 従って単純計算では被曝者数はチェルノブイリの、48/400×200/10=2.4倍となる可能性が高い。つまり14年後、無茶苦茶な事になる可能性が高い。被曝者総数342×2.4=820万人の恐怖である。広島の被曝者総数は24万人であり、その34倍になる可能性が高い。福島県民は全て疎開が必要になるのではないだろうか。
 早急に福島原発検診センターを作り、全員の内部被曝の計測とガン検診を行なう必要が考えられる。
 また今回は元凶の核燃料を抜く作業に5年、完全な廃炉に10年かかると発表された。同様に長期に渡り立入禁止区域になると考えられる。残酷だが福島県も事故後25年目のチェルノブイリの様に汚染された森になると考えられる。

by エクサ (2011-08-30 21:45) 

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