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福島第1原発:45キロ離れた飯舘でプルトニウム検出 文科省は今頃、やっと発表 [放射能汚染]



 事故発生当初、原発敷地内でプルトニウムが検出されたとの報道が流れたが、いつのまにかうやまうやにされ、敷地外への汚染状況については、半年以上、政府・東電は押し黙っていた。プルトニウムは重い元素であるから、遠隔地への飛散はないと、ハアぴょうしていたが、この憶測も覆された。そして、また〝人体に影響を及ぼす値ではない〟と文科省は発表しているが、あの原発発生当初の会見内容、弁明と同じということは、物凄く深刻な状況と考えて間違いない。国が〝人体に影響ない〟など何の裏付けも無く垂れ流しているだけで、無責任発言であり、〝大本営発表〟(=虚言報道発表)にすぎない。

 さてこの原因については、何らの明確な説明をしていない。飯館で検出され、ストロンチウムが79キロはなれた白河で検出された、ことがポイントである。3月15日に発生した3号機の爆発がもたらしたものであることが、明白になったのである。放射線種と検出地点は、その日3月15日の爆発により大量に放出された放射線量が風向きにより高濃度のホットスポット地点として観測された地点と全く一致しているのである。

 さらに、3号機はプルサーマル運転をしている原発で、プルトニウムを燃料にしていた。そしてあの爆発は、明らかに1号機の水素爆発とは異なる様相を示していたが、政府・東電は3号機も水素爆発と発表していたが、ビデオで観る限り明らかに違う。発生当初から、3号機の爆発事故原因には疑惑が起きていた。政府はこの疑惑を打ち消すため、NHKに水素濃度の違いで、爆発の様子が違うという、ニュース報道をしていたが、このニュースはほとんど報道されていない。単なるひとつの仮説。しかし、この説でも説明できない事象は、建屋の損傷状況が違うのである。1号機は、壁は吹き飛んだが、骨組は残った。3号機は、壁はすべて吹き飛ばしたことは同じだが、建屋の鉄骨製の骨組みが溶解してグジャグジャとなっているのである。燃焼温度が全く違うことを証明している。同じ水素爆発でこのようなことがあるだろうか。

 大爆発は、原子炉内の燃料ではなく、使用済み燃料が保管されていた燃料プールの燃料が一部溶け出し、爆発したのではないのか。圧力容器、格納容器にある燃料棒よりも、燃料プールにある燃料棒の暴走の方が危険ではないのか。こちらも対策は、水でひたすら冷却するしかない。最近しきりに〝冷温停止〟という言葉が、何か安心感を醸し出しているが、冷静に記事をよむと、水を100℃以下に制御できれば〝冷温〟という言葉をつかうことに呆れてしまう。地上においては、水は100℃以上では蒸発して液体のまま存在しなくなる。その水蒸気に放射性物質も一緒に運ばれるから、放射能放出は止められない。ということは、依然として危ない綱渡りが続いているのである。水を流通させる配管プラントも地震により、相当に損傷をうけているという記事も出現している。40年以上前に建設された老朽化したプラントでは、相当にガタがきているはずである。

 話を戻すと、今回のプルトニウムは3月15日に発生した3号機爆発がもたらしたものであり、その時の爆発原因は、燃料プールにある使用済み燃料の溶解が引き起こしたものであるから、プルトニウム、ストロンチウムが放出、拡散したと考えることが妥当である。しかし、その放出量は、事故発生後、3カ月経過しての放出量と比較して、200万倍の量が輩出され、風に乗って、四方八方に運ばれ、地形や気候(雨)によってある地点に大量の放射性物質を地上に降下させた。

 普通の線量計では、プルトニウムなどの線種を特定できない。除染するにしても厄介であり、再度、生活が営める環境に戻すまでには、多くの困難が待ち受けている。情報の小出しで、安全宣言をする政府では、子供の健康は守れないだろう。セシウム騒動で、セシウムだけが様々な食物に含まれ、裏付けのない安全基準をつくり、損害補償から逃れることだけを考えている政府・東電に、プルトニウム汚染の食物検査を今まで行ってこなかった、ことは何を意味するのか。考えるだけで恐ろしくなってきた。結局、自分の身を守るのは、自己判断しかないようである。

◇ 福島第1原発:45キロ離れた飯舘でプルトニウム検出

◇ 東電がとっても隠したい「プルトニウム」の漏洩

◇ プルトニウムという放射能とその被曝の特徴
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