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東電「臨界ではなかった」キセノン原因は自発核分裂 [放射能汚染]



 再臨界の話を懸命に否定した結果、「自発核分裂」という現象に収束させた。当初から、大規模臨界はないと煙幕をはっていたから、いつもの大本営発表通り、たしたことはないという事象の〝過小評価〟原因説に落ち着かせた。残念ながらこの一連の話を信用する人は少ないだろう。

 野田首相がG20にこれから参加する段階で、〝臨界が起きた〟とは、絶対に口が裂けても言えない事情にあるのである。〝自発核分裂〟説への布石は、昨夜の細野の談話にある。東電に、政権維持のために、野田首相のメンツをつぶさないために〝自発核分裂〟説を促したと勘ぐることもできる。

 誰も近づけない2号機原子炉の状況を、正常に動いているのかわからない計器類から推測して堂々と発表できる厚顔に、疑いを持たざるを得ないのである。人が近づけない原子炉が〝冷温停止〟していると言っている状況を信用できますか。1号機は近づけるようだが、2号機、3号機は、高線量の放射性物質がどこにあるかもつかめない状況下で、何がほんとうに起きているのか誰にもわからないのである。


◇ 東電「臨界ではなかった」キセノン原因は自発核分裂

◇ 福島第1原発:2号機でキセノン検出確認

◇ 東日本大震災:福島2号機、キセノン検出 原子炉内、なお不安定 「冷温停止」黄信号
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