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かつてメッツに入団した日本人投手は [野球]

 来シーズンは五十嵐投手がFA権を行使してメッツに移籍することになった。メッツは日本選手が好みではないのかという報道も流れているが、かつて在籍した日本人投手は7人。どのような活躍であったかを見てみる。

 最初の選手は巨人から野球留学という形からメッツに入った、セリーグ出身初のメジャーリーガーとなった柏田貴史投手。1997年の1年だけでの在籍で、35試合に登板して3勝1敗、防御率4.31の成績で終わった。
 2人目は近鉄、ヤクルトを経てFA権を行使してMLBへ。メッツへは1998、99年の2年間在籍。2年間の成績は60試合に登板して、18勝12敗、防御率4.17。MLBでの通算成績は、5年間で162試合登板して、32勝47敗、防御率4.62であった。そこそこの実績を残した。現在は、日本ハムの一軍投手コーチである。

 さて3人目が、あの野茂英雄投手である。1998年のシーズン途中、トレードでメッツへ移籍。17試合に登板して4勝5敗、防御率4.82で終わったが、1999年、開幕直前にメッツから解雇され、シカゴ・カブスとマイナー契約。さらに、カブスからミルウォーキー・ブルワーズにトレードされた。MLB12年間の通算成績は、123勝109敗、防御率4.24で、投手としては日本人最高の成績を残した。短いメッツ在籍期間であっても4勝したのは、さすがである。

 4人目は、今年引退したロッテの小宮山悟投手。2002年の1年間だけ在籍した。25試合に登板して、0勝3敗、防御率5.61であった。この成績がMLBでの生涯成績となった。
 5人目は、現在西武で現役続行中の石井一久投手。2005年にドジャースからトレードで在籍した。19試合に登板して3勝9敗、防御率は5.14.MLB4年間での通算成績は、105試合登板して、39勝34敗、防御率4.44であった。メッツを最後にプロ野球に復帰した。

 6人目は、2005年8月にメッツとマイナー契約し、メジャー昇格を果たすが、オフにFAとなり退団。在籍期間の成績は、9試合に登板して、1勝0敗、1ホールド、防御率は2.35であった。MLBでの2年間の成績は、8勝6敗、27セーブ、8ホールド、防御率3.38である。現在、SF・ジャイアンツのマイナーでメジャー昇格を目指している。御立派。
 最後は、今年、話題をまいた高橋建投手。今季の成績は、28試合に登板して0勝1敗、防御率2.96で終わった。来季は、古巣である広島への復帰が決まった。

 こうみてくると、メッツでそこそこの実績を残したのは、吉井投手一人である。日本で少し通用したぐらいでは、MLBでは通用うるとは限らないようである。野球環境の違いもあるが、バッティングのレベルが違うようだ。今年MLBへ移籍した、上原投手、川上投手の実績をみても苦労が読み取れる。またシーズン中、終了後に日本球界へ復帰した選手、巨人へ小林投手、楽天へ福盛投手、ロッテへ薮田投手、そして阪神へ城島捕手である。

 さて、五十嵐選手はどのような役割で、どのような実績を残すのだろうか。過去の日本人選手から言えることは、そこそこ通用するか、全く通用しないかの2パターンであり、2,3ヶ月で実績を残せないと、マイナー落ちとなり、自由契約となるのが、パターンとなっている。そうならないためには、シーズンの当初から実績を残さなければ生き残れない。MLBは厳しい。




 
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