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「卒論書く暇ない」 就活早期化で学生らデモ [世評]

 企業による採用活動の早期化や、新卒一括採用の慣行に不満を持つ現役の大学生たちが23日、東京・新宿の繁華街をデモ行進。「卒論書くヒマないぞ」「就活期間長すぎ」などと書いた段ボールの切れ端を手に、約50人が「大学は就職予備校じゃないぞ」と声を張り上げた。

 デモは法政大4年の学生がインターネットなどで呼び掛けた。明治学院大3年の男子(22)は「ゼミの勉強が面白くなってきたところなのに…」。約20社に落ちた神奈川大4年の男子(21)は「既卒になると就職が不利になるのはおかしい」と訴えた。

(以上 産経ニュース 2010.11.23 21:34)
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/101123/biz1011232138011-n1.htm

 学生たちの主張が真っ当なものである。企業エゴのために、学生たちの貴重な学生生活の時間が奪われている。マルクス流にいえば、明らかな時間の〝搾取〟である。旧態依然とした採用システムを使い、景気の動向をみながら、学生たちに気だけもたせ長引かせる。
 3年次の秋などという莫迦な時期をやめて、4年生の秋に解禁日を設定すべきである。抜け駆け企業には、ペナルティを課せばいい。そして政府が最重要政策に雇用を掲げるのであれば、〝新卒採用手当〟を新設するぐたいの政策を実施すればよい。財源は、雇用保険を改正して増収を図り、〝失業〟の場合ばかりでなく〝採用〟の場合の原資とする。もちろん企業からも強制的に一律徴収する仕組みを導入する。ようは採用しやすい環境を整備することが、第一義である。
 また採用方法の合理化も急務であろう。よくも企業側もヒマなのか、よくもこんな金と時間をかけるだけの余裕があるのか不思議である。正規雇用者数のシュリンクは景気のシュリンクを生みデフレに陥る循環になっているが、企業側はあらためようとしない。自分の会社だけ生き延びればいいと考えているのか、どうにも視野が狭く、このような会社は世界から取り残されるだろう。
 もうすでに、ガラパゴス経済社会を築きつつある。従業員採用法もガラパゴス社会ならではの出来事かもしれない。ガンバレ〝沈没ニッポン〟、〝ガラパゴス ニッポン〟。
 このガラパゴス島を抜けだすチャンスは、若者にはある。ガラパゴス島での就職機会がなければ、世界を目指せ。このガラパゴス島は、老人社会になってもいい。

 
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