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福島原発事故:津波後、運転手順書機能せず…東電が報告書 [原発事故]

福島原発事故:津波後、運転手順書機能せず…東電が報告書
毎日新聞 2011年10月22日 13時06分

 7ヵ月以上たって、東電に都合の悪い情報を今頃、こっそり発表している。運転手順書が機能しないという、ことをぬけぬけと発表する、〝マヌケ〟さにはほとほと呆れかえる。〝原子力ムラ〟の住人にとって、起きても〝想定外〟の事故だからという言いわけのもと、厳密な対応手順書などつくられていなかったのが、真相だろう。あまりにもお粗末な手順書のため、そのお粗末さを隠すため、国会には黒塗りの手順書を作成し、これが批判を受けると、時間稼ぎして、さも何年も前から存在するかのよう手順書をあわてて作成したのだろう。
 何を発表しても裏読みをされてしまう東電の発表だ。まだまだ明らかにしていない事実が山のようにあるが、出し方がわからないため、お蔵入りしているはずである。〝出し方がわからない〟とは、起きている事象の解析能力がないという、ことだ。いまだ、1号機から3号機までの格納容器、圧力容器の状況がどうなっているか、皆目わからない段階で、冷温停止という言葉だけが独り歩きしている、現実がすべてを語っている。

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福島第1原発事故で、東京電力は22日、1号機の津波後の運転操作について、過酷事故時の運転操作手順書が「そのまま使用できる状況ではなかった」と、十分に機能しなかったことを明らかにした。ただ、手順書と照らし合わせた結果、「実際の操作自体には問題がなかった」とし、報告書を経済産業省原子力安全・保安院に提出した。

 東電によると、手順書に従い、全交流電源喪失時や消火系を使った原子炉内への注水手順などについて、実際の操作を確認。手順書で定めた17項目のうち、手順書通りに実施できたのは11項目で、4項目は一部しか実施できず、2項目はまったく実行できなかった。一部または全く実行できなかった6項目は、手順書が全電源喪失時に電源車をつなぐ電源盤まで津波で水没して使用不能になる事態を想定していなかったためとしている。

 松本純一原子力・立地本部長代理は「事故は手順書の想定を超えており、手順書に不備があったとは考えていない」と述べた。【岡田英、西川拓】


毎日新聞 2011年10月22日 13時06分(最終更新 10月22日 13時18分)
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以上転載終了。
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