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福島第1原発:冷温停止の定義に疑問…保安院に専門家ら [原発事故]

福島第1原発:冷温停止の定義に疑問…保安院に専門家ら
2011年10月22日 21時25分

 このような基本的な事象に対して疑義が生じるとは、ほんとうに東電は事故の現状がわかっているのだろうか。本当の専門家がいないのか、何かが起きてから必死で後追いで調べているのか、どうにも専門性が、これぽっちも感じられないのである。

 この記事のなかでも、〝東電は1~3号機の炉心が再損傷する確率について「5000年に1回」と試算したが、震災前は2000分の1も低い「1000万年に1回」としていた。〟の記載には、あきれて物も言えない。現実のプラントと空想科学小説の記述と混同しているのはないのか。年内の冷温停止などと叫んでいるヤツの頭の構造がおかしいのだろうか。プラントの寿命は20年から30年のものを、40年以上使い続けようとし、炉心だけが、1000万年などあり得ないだろう。小学生の作文かと思ったが、そうでないところに非常な恐ろしさを感じるのである。
 断言する。この程度の報告書しか書けない連中は、今回の事故の状況について何もわかっていない。そして、福島第一原発の第2次災害・事故が必ず起きる。なぜなら、何をどうすればいいか以前に、現状もまだ把握できない力量の連中が、何千人と寝ずに作業していても何も進展しない。一人でもいいが、玄人の事故対応専門家が必要なのだ。なにも日本人でなくていいのではないのか。政府・東電とも今の作業で事故が収束するなど、夢又夢の話だ。

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 東京電力福島第1原発事故で、経済産業省原子力安全・保安院は22日、原発の「冷温停止」実現後3年間の安全対策をまとめた東電の計画書について専門家に評価を聞く意見聴取会を福島県いわき市で開いた。出席者からは、政府と東電が年内の達成を目指す、原子炉の温度を100度以下に保つ冷温停止状態の定義などについて疑問が呈された。

 聴取会には原子炉工学などの有識者7人のほか、東電幹部らも出席した。工藤和彦・九州大特任教授(原子炉工学)は「本来の『冷温停止』は、圧力容器を開けても放射性物質が放出されない状態を指すもので、第1原発に適用すべきではない」と指摘。東之弘(ひがしゆきひろ)・いわき明星大教授(熱力学)も「(冷温停止の目安の一つの)圧力容器底部の温度は、内部の溶融した燃料の位置によって異なる可能性がある。内部状況をできるだけ早く把握するとともに、温度測定方法も検討すべきだ」と注文を付けた。

 計画書の中で東電は1~3号機の炉心が再損傷する確率について「5000年に1回」と試算したが、震災前は2000分の1も低い「1000万年に1回」としていた。山口彰・大阪大教授(原子炉工学)は聴取会で「実際に事故を起こした以上、こうした確率論は意味がない」と批判した。

 保安院は専門家の指摘を踏まえて東電に計画書の再提出を求める方針。【中西拓司】
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以上転載終了。
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