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【図解】世界の借金大国 EUの財政危機の焦点はギリシャからイタリアへ [トレンド]

この図解を見ると世界の借金超大国は、米国と日本であることがわかる。指標の一つは、GDP比と借入の対外比率である。日本は、GDP比率が、229%でダントツ。ギリシャは152%、イタリアで120%である。ということは、GDP比だけでは、財政危機とはならない。問題は、どこから借金しているかにある。ギリシャでいえばEU諸国内の銀行からの借り入れが大半で、これが国際問題となった原因のようだ。

 翻って日本はまだ海外からの資金調達が少なく、自国で賄えているから国際問題となっていないようだ。この構造が変わってゆくと、ギリシャ以上の国際問題となるだろう。だから財政再建が必要とはならない。その前に小さな政府を目指すべし、である。いつまでも自前で国債を消化できなくなるのだから。

  それにしても、ギリシャが国民投票を言いだしてからのサルコジ仏大統領とメルケル独首相の迫力はすごかった。否決ならEU経済圏から離脱するしかない、とまで言い出したのだから、ギリシャの首相は国民投票を取り下げるしかなかった。この辺の政治的意思決定は素早い。日本の首相のように官僚の顔色を窺わないと、何も発言できない為政者とは大違いであった。


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