SSブログ

南三陸の「天使の声」教材に=無線で津波避難呼び掛け―埼玉 何故毎日新聞のサイトから削除されたのか [警鐘]

南三陸の「天使の声」教材に=無線で津波避難呼び掛け―埼玉

 この記事についてネット上では賛否両論が飛び交っている。筆者は「殉職者」を英雄扱いする風潮には背筋に寒さを感じる。予測の失敗、津波慣れのはての大人の失策を美談でかわそうとす為政者の意図がミエミエだからだ。

 あの災害で一番の個人対応は、自分自身の命を守ることだ。親の身になってみれば、仕事よりも、他人さまを救うよりも、自分自身の命を長らえることが、最も重要なことであると、言わないのか。

「津波てんでんこ」とは昔からの津波災害に対する教え。津波が来るとなったら、なにはさておき、てんでんばらばらに高台に逃げる。これが大原則の教えだ。釜石の小学生、中学生はこれを防災教育の中でこれを叩きこまれ、ほとんどの生徒・児童の命が津波から逃れられた。この教えの波及効果はこれだけではないのだが、とにかく津波がきたらまず自分の命を最優先に行動する。これしかない。 

 この記事の美化する方々は立場が、第三者であるからだ。今春、息子が某市の消防局に勤務することになった。採用試験の面接の質問に、「殉職しても親は損害賠償請求を起こさないか」という問いがあったと聞いた。私が息子にいったことは、「想定外の事態、作業中に大地震に遭遇したとか、飛行物体が落下して作業物が破壊されるような事態である不可抗力状況下であれば、仕方がないが、上司の監督責任において、予知安全確保上の過失が認められる場合には訴訟を起こす」と答え、さらに、「いま現在の日本において、命を犠牲にする仕事はない。どんな場面においても、一番大切にすることは自分の命である」と、仕事歴30年以上の経験を踏まえて説明した。そして、生命の危険を感じる状況においても、ヤレという場面に遭遇したら、直ちに職場放棄して、その場から離脱せよ」と教えている。これが親としての真情だ。

 第三者の方々の無責任な感想を私自身もさまざまな記事で書いているが、何を書こうが命にかかわることはない。しかしこの記事だけは、無責任なコメントは控えるのが礼儀であると思う。学校でどう教えようとしているのか、『自己犠牲=>美談=>英雄化』というパターンは、その昔、何度も学校教育で取り上げてきたテーマの一つである。戦時中の無能・無策の極みである「特攻隊」攻撃を美化し、英雄化して、軍の無能ぶりを隠して、敗色濃厚な事実を隠して、戦意高揚をはかり、無益な屍を積み上げることになったのである。歴史が教えることは、このような美談話を取り上げる背景は、為政者の無能・無策ぶりの批判をかわすために取り上げる意図が濃厚である。これに騙されてはいけない。特に親は子供に何が真実かを徹底的に教えておく必要がある。

 また、最大の疑問は、2日前の新聞記事が突然、削除されたままになっているのである。現在この記事の行方を追及中である。Googleのキャッシュからも無くなっていた。全く不思議な事態だ。しかし紙の記事が手元にあるので記事内容はこまらないのであるが、何か不思議なのである。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。