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ヒマワリを福島に、土壌の浄化目指し種送る活動 →放射性物質を土からヒマワリに移すだけの措置 [放射能汚染]



 この手の話が記事を賑わすのだが、所詮は放射性物質を多少移動させてるだけで、完全な除去にはならない。次の課題は、放射性物質を吸収したヒマワリをどう処理するかの問題を生む。そのまま放っておく限りは、放射性物質の全体量は、不変であり、ヒマワリをどこかに移動させて処分しないと減少しないのである。そこまで考えた活動なのだろうか。移動して処分しようとする場所での放射性物質は増えることになる。なんともやっかいな話なのである。

 似たような話に野菜についた放射性物質を減少させる話も聞くが、同様に野菜からは水洗い、煮沸して外に出すことができるが、その洗い水、煮沸の煮液を下水に流すだけである。下水の放射線量を増加させているだけなのである。尚、洗っても、煮ても50%以上減少させることは、できないとのこと。

 尚、ヒマワリが吸収する放射性物質はセシウムであり、この物質の生物濃縮をWikipediaより掲載しておく。

生物濃縮

植物(農作物)での移行係数 (TF) は、農作物中濃度 (Bq) ÷ 土壌中濃度 (Bq) で表される。カリウム (K) と似た挙動を示すとされているが、動物と植物での挙動は異なる。

植物

植物の種類および核種により移行係数は異なる。イネ、ジャガイモ、キャベツを試料とした研究によれば、安定同位体のセシウム133と比較すると放射性のセシウム137は植物に移行しやすい。米では胚と糠層のセシウム濃度が高く、キャベツでは外縁部のセシウムおよびストロンチウムの濃度が高くなることが報告されている。

菌類

降下した放射性物質が土壌の表層に多く存在するため、表層の物質を主な栄養源とする菌類の種では植物と比較すると、特異的に高い濃縮度を示すものがあり、野生のアンズタケ (Cantharellus cibarius) など一部のキノコでは、セシウム137の生物濃縮が行われ周囲の植物より高濃度に蓄積することが知られている。また、屋外で人工栽培されるシイタケやマイタケでも濃度が高くなる傾向があることが報告されている。

魚類

主に軟組織に広く取り込まれて分布し、生物濃縮により魚食性の高い魚種(カツオ、マグロ、タラ、スズキなど)での高い濃縮度を示すデータが得られているが、底生生物を主な餌とする魚種(カレイ、ハタハタ、甲殻類、頭足類、貝類)では比較的濃縮度は低い。また大型の魚種ほど、濃縮度が高くなることが示唆されている。若い魚や高水温域に生息する魚ほど、代謝が良く排出量が多くなるため蓄積量は少ないと考えられている。体内に取り込まれる経路は、餌がほとんどであるが、鰓を通じて直接取り込まれれる経路もあり、それぞれの経路の比率についてのデータは不足している。

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