放射性物質:ストロンチウム検出 福島県沖合のマダラから [放射能汚染]
放射性物質:ストロンチウム検出 福島県沖合のマダラから
毎日新聞 2011年8月30日 23時32分
この記事の日付をよく見てほしい。このマダラは4月21日に採取されたもので、今頃ストロンチウムが検出されました記事が出てくる。何かがおかしくないでしょうか。今頃、このような情報を流す意図、理由の方を聴きたい。
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水産庁は30日、福島県沖合で4月21日に採取したマダラから放射性ストロンチウム90が1キロ当たり0.03ベクレル検出したと発表した。水産庁の調査で、福島第1原発事故以後、水産物からストロンチウムが検出されたのは初めてだが「微量で、原発事故の影響かは不明」という。
ストロンチウム90は半減期が30年近くで、体内に入ると骨に取り込まれやすく、骨のがんや白血病の原因になる恐れがあるとされる。海水からストロンチウムが検出されたことを受けて、水産庁が水産総合研究センターに調査を依頼していた。
ストロンチウム自体の基準値は設定されていないが、セシウムの基準値(500ベクレル)を下回れば、食べても問題ないとされている。福島県ではカツオを除いて海洋での漁業を自粛している。
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以上転載終了。
◇ ストロンチウム90の人体への影響
◇ 福島11地点でストロンチウム 原発から60キロでも
◇ 5月9日 ストロンチウムの危険性 小出裕章 (MBS)
毎日新聞 2011年8月30日 23時32分
この記事の日付をよく見てほしい。このマダラは4月21日に採取されたもので、今頃ストロンチウムが検出されました記事が出てくる。何かがおかしくないでしょうか。今頃、このような情報を流す意図、理由の方を聴きたい。
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水産庁は30日、福島県沖合で4月21日に採取したマダラから放射性ストロンチウム90が1キロ当たり0.03ベクレル検出したと発表した。水産庁の調査で、福島第1原発事故以後、水産物からストロンチウムが検出されたのは初めてだが「微量で、原発事故の影響かは不明」という。
ストロンチウム90は半減期が30年近くで、体内に入ると骨に取り込まれやすく、骨のがんや白血病の原因になる恐れがあるとされる。海水からストロンチウムが検出されたことを受けて、水産庁が水産総合研究センターに調査を依頼していた。
ストロンチウム自体の基準値は設定されていないが、セシウムの基準値(500ベクレル)を下回れば、食べても問題ないとされている。福島県ではカツオを除いて海洋での漁業を自粛している。
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以上転載終了。
◇ ストロンチウム90の人体への影響
◇ 福島11地点でストロンチウム 原発から60キロでも
◇ 5月9日 ストロンチウムの危険性 小出裕章 (MBS)
福島第1原発:帰郷困難、20年超も 政府試算を管首相が佐藤知事へ説明 [放射能汚染]
福島第1原発:帰郷困難、20年超も 政府試算
毎日新聞 2011年8月27日 22時17分(最終更新 8月28日 1時36分)
年間被ばく線量が200ミリシーベルトと推定される地点では、除染しない場合、帰宅可能な水準(年20ミリシーベルト以下)まで線量が下がるには20年以上かかる可能性があるとの試算結果を示した。
初めて現実の数値から、帰郷困難地域が発生すること、また汚染物質の保管地域の必要性を表明した。この二つのうち、帰郷困難地域は、チェルノブイリでの事故でもいまだ広大な地域が立ち入り禁止区域になっている現実から見れば、福島第一の事故でもある程度発生するものと思っていたが、誰もこのことは大マスコミをはじめとして報道しようとしなかった。管首相は、在任中の最後に原発事故による放射能汚染の現実を話したのである。次の首相が実行に移すことになる。
そしてもう一つ、汚染物資の保管地域だが、原発が東電のもので、その受益者は関東地域ということになれば、福島県は受け入れないだろう。
「汚染物質を適切に管理する中間貯蔵施設を県内に整備することをお願いせざるを得ない」と話した。
除染作業しても放射性物質が無くなるわけだはなく、場所を移すだけであるから、その保管場所が必ず必要になる。これも自明の理であるが、だれも話さなかった。そしてこの保管場所がなければ、除染作業は巣生まないことになる。どこで折り合いを付けるのか、難しい問題である。
◇ 福島第1原発:地元住民沈痛 首相「帰郷困難」発言で
毎日新聞 2011年8月27日 22時17分(最終更新 8月28日 1時36分)
年間被ばく線量が200ミリシーベルトと推定される地点では、除染しない場合、帰宅可能な水準(年20ミリシーベルト以下)まで線量が下がるには20年以上かかる可能性があるとの試算結果を示した。
初めて現実の数値から、帰郷困難地域が発生すること、また汚染物質の保管地域の必要性を表明した。この二つのうち、帰郷困難地域は、チェルノブイリでの事故でもいまだ広大な地域が立ち入り禁止区域になっている現実から見れば、福島第一の事故でもある程度発生するものと思っていたが、誰もこのことは大マスコミをはじめとして報道しようとしなかった。管首相は、在任中の最後に原発事故による放射能汚染の現実を話したのである。次の首相が実行に移すことになる。
そしてもう一つ、汚染物資の保管地域だが、原発が東電のもので、その受益者は関東地域ということになれば、福島県は受け入れないだろう。
「汚染物質を適切に管理する中間貯蔵施設を県内に整備することをお願いせざるを得ない」と話した。
除染作業しても放射性物質が無くなるわけだはなく、場所を移すだけであるから、その保管場所が必ず必要になる。これも自明の理であるが、だれも話さなかった。そしてこの保管場所がなければ、除染作業は巣生まないことになる。どこで折り合いを付けるのか、難しい問題である。
◇ 福島第1原発:地元住民沈痛 首相「帰郷困難」発言で
福島第1原発のセシウム137放出量、広島原爆の168個分 政府試算 [放射能汚染]
大雑把な放出量は、チェルノブイリの10から20%程度であると報道されていた。チェルノブイリは、広島の800倍から1000倍程度と言われていたから、ほぼ、事前の報道内容と一致している数値であったが、今回はセシウム換算。他の放射線量は含まれていない。
チェルノブイリと広島の比較では、ウランの量が比較されていた。この燃料棒に含まれるウランの換算で比較すると、これは放出量でHなく、原発であれば爆弾に含まれていたウラン235が約60キログラム含まれていた。福島第一の事故前にすべての燃料棒に含まれていたウランは、ウラン濃縮度2.5%と仮定して、
2.5% × 220kグラム/燃料棒1体 × 14,252体(1号機~6号機、共用プール) = 78,386kg
78,386 kg ÷ 60kg = 1306.4 (倍)
この数字は、福島第一原発に、広島原発が発生させた放射能の1300倍の放射能を発生させるウランがあったということ。
尚、ウラン濃縮度、燃料棒の本数は、東電がIAEAに事故報告をするために、政府に提出した報告書から算出した。
そして今回報酬量が、セシウム換算でも、168倍と発表されたということは、福島第一が内在する放射線量の総量の13%が大気中に放出されたことになる。気になるのは、海中や施設内の水たまりに放出されている量であるが、どうにも計測するすべはないだろう。
まだまだ危機は脱していない。冷却が停止するば、再臨界が起こり放射性物質を生成することになる。まだまだ多くのウランが燃料棒の中に残っているし、使用済み燃料棒の中は、放射性物質は一時的に封じ込められているだけで、何らの原因でその封印が解かれる可能性もあるのである。メルトダウンした燃料棒は一部でしかないのである。
ウラン総量の比較だけすれば、今回の事故は、原発事故の中で最大の規模となる可能性のある現場なのだ。
◆ 福島第1原発:放出セシウム…広島原爆の168個分
◆ 放出セシウム、広島原爆168個分 保安院
◆ 東京電力株式会社福島第一原子力発電所及び広島に投下された原子爆弾から放出された放射性物質に関する試算値について(保安院)
【放射能汚染】セシウムの22%、ヨウ素の13%が沈着 東日本の拡散分析 [放射能汚染]
セシウムの22%が沈着 東日本の拡散分析
産経ニュース 2011.8.25 19:00
よくわからない記事である。拡散の全体量や、具体的な県別の情報がわからない。拡散情報はすでに週刊誌上で発表されており、この情報の信ぴょう性があがった、ということなのか。
◆ 放射能地図(早川由紀夫の火山ブログより)
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東京電力福島第1原発事故で放出された放射性物質は、東北だけでなく関東や甲信越など広範囲に拡散し、ヨウ素131の13%、セシウム137の22%が東日本の陸地に落ちたとの分析結果を、国立環境研究所(茨城県つくば市)の大原利真・地域環境センター長らが25日までにまとめた。
大原さんらは、大気汚染物質の拡散を予測するモデルを使い、3月11日の事故発生から3月下旬までに、放射性物質が東日本でどう拡散したかを分析した。
放射性物質は風に乗って移動し風や雨の影響で地面に沈着。北は岩手や宮城、山形の各県から、南は関東を越え静岡県にも届き、新潟や長野、山梨の各県にも到達した。
ヨウ素131の沈着は風の影響が大きく、セシウム137は風に加え雨とともに落下する。一部の地域で問題になっている局所的に放射線量が高い「ホットスポット」の出現は、雨の降り方などが影響したと考えられるという。
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以上転載終了。
産経ニュース 2011.8.25 19:00
よくわからない記事である。拡散の全体量や、具体的な県別の情報がわからない。拡散情報はすでに週刊誌上で発表されており、この情報の信ぴょう性があがった、ということなのか。
◆ 放射能地図(早川由紀夫の火山ブログより)
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東京電力福島第1原発事故で放出された放射性物質は、東北だけでなく関東や甲信越など広範囲に拡散し、ヨウ素131の13%、セシウム137の22%が東日本の陸地に落ちたとの分析結果を、国立環境研究所(茨城県つくば市)の大原利真・地域環境センター長らが25日までにまとめた。
大原さんらは、大気汚染物質の拡散を予測するモデルを使い、3月11日の事故発生から3月下旬までに、放射性物質が東日本でどう拡散したかを分析した。
放射性物質は風に乗って移動し風や雨の影響で地面に沈着。北は岩手や宮城、山形の各県から、南は関東を越え静岡県にも届き、新潟や長野、山梨の各県にも到達した。
ヨウ素131の沈着は風の影響が大きく、セシウム137は風に加え雨とともに落下する。一部の地域で問題になっている局所的に放射線量が高い「ホットスポット」の出現は、雨の降り方などが影響したと考えられるという。
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以上転載終了。
警戒区域:年積算最高508ミリシーベルト…文科省推計 人はとうてい居住できない数値だ [放射能汚染]
警戒区域:年積算最高508ミリシーベルト…文科省推計
毎日新聞 2011年8月20日 0時16分(最終更新 8月20日 0時26分)
20キロ圏内の各地の放射能の年積算量予測値が公表された。人体に影響ない年間1ミリシーベルト以内の地域は皆無で、泥縄式に決めた暫定の20ミリシーベルトを越える地点が、50地点のうち35地点となった。しかし、この数値も現状維持のままで、今後不測の事態が発生しないという前提条件の数値である。しかし、3月11日から10日間の数値も考慮もいれられたことは、数値の精度を高めていると考える。公表されている累積値において、この10日間を意図的なのか、実数値がないと言う理由で除外した数値が、独り歩きしていたが、やっとあの10日間も含まれた数値が出てきたことは、評価していい。
しかし、観測点が20キロ圏内の広範囲の地域の割に、あまりにも少なすぎる。もっと多くの観測地点が必要で、ホットスポットと呼ばれる高い数値を記録する地域はまだあると予測する。文科省は県単位で毎日公表しているが、あの大雑把な観測点だけの情報は、あまり役に立たなくて、きめ細かい地点での観測が、福島第一原発に近い地域ほど必要である。
◆警戒区域内50地点の来年3月11日までの年間積算線量推計値◆
以上 毎日新聞朝刊 2011年8月20日より転載
毎日新聞 2011年8月20日 0時16分(最終更新 8月20日 0時26分)
20キロ圏内の各地の放射能の年積算量予測値が公表された。人体に影響ない年間1ミリシーベルト以内の地域は皆無で、泥縄式に決めた暫定の20ミリシーベルトを越える地点が、50地点のうち35地点となった。しかし、この数値も現状維持のままで、今後不測の事態が発生しないという前提条件の数値である。しかし、3月11日から10日間の数値も考慮もいれられたことは、数値の精度を高めていると考える。公表されている累積値において、この10日間を意図的なのか、実数値がないと言う理由で除外した数値が、独り歩きしていたが、やっとあの10日間も含まれた数値が出てきたことは、評価していい。
しかし、観測点が20キロ圏内の広範囲の地域の割に、あまりにも少なすぎる。もっと多くの観測地点が必要で、ホットスポットと呼ばれる高い数値を記録する地域はまだあると予測する。文科省は県単位で毎日公表しているが、あの大雑把な観測点だけの情報は、あまり役に立たなくて、きめ細かい地点での観測が、福島第一原発に近い地域ほど必要である。
◆警戒区域内50地点の来年3月11日までの年間積算線量推計値◆
№ | 地点名 | 福島第一原発からの 方位・距離 | 放射線量 (ミリシーベルト) |
---|---|---|---|
1 | 田村市都路町古道 | 西南西18キロ | 7.7 |
2 | 田村市都路町古道 | 西17キロ | 6.6 |
3 | 大熊町小入野 | 西南西3キロ | 508.1 |
4 | 大熊町夫沢 | 西2.5キロ | 393.7 |
5 | 大熊町熊川 | 南南西3キロ | 233.0 |
6 | 大熊町下野上 | 西南西5キロ | 198.1 |
7 | 大熊町夫沢 | 西2.5キロ | 169.2 |
8 | 大熊町夫沢 | 西北西2.5キロ | 143.4 |
9 | 大熊町熊川 | 南4キロ | 126.7 |
10 | 大熊町野上 | 西南西7キロ | 99.5 |
11 | 大熊町小入野 | 西南西3.5キロ | 80.9 |
12 | 大熊町野上 | 西11キロ | 24.2 |
13 | 大熊町大川原 | 西南西8キロ | 23.5 |
14 | 大熊町野上 | 西14キロ | 21.6 |
15 | 浪江町川房 | 北西20キロ | 223.7 |
16 | 浪江町井手 | 西北西9キロ | 148.5 |
17 | 浪江町小丸 | 西北西12キロ | 145.4 |
18 | 浪江町昼曽根 | 北西20キロ | 145.1 |
19 | 浪江町室原 | 北西16キロ | 127.8 |
20 | 浪江町末森 | 北西11キロ | 61.8 |
21 | 浪江町酒井 | 北北西7キロ | 57.9 |
22 | 浪江町立野 | 北西14キロ | 38.3 |
23 | 浪江町立野 | 北北西11キロ | 38.0 |
24 | 浪江町北幾世橋 | 北8キロ | 4.1 |
25 | 双葉町長塚 | 北北西5キロ | 172.4 |
26 | 双葉町石熊 | 西7キロ | 126.6 |
27 | 双葉町長塚 | 北北西4キロ | 67.4 |
28 | 双葉町山田 | 西7キロ | 66.9 |
29 | 双葉町前田 | 西北西3.5キロ | 52.5 |
30 | 双葉町寺沢 | 北西7キロ | 45.0 |
31 | 双葉町新山 | 北西3.5キロ | 28.8 |
32 | 富岡町小良ケ浜 | 南南西6キロ | 115.3 |
33 | 富岡町本岡 | 南南西7キロ | 77.0 |
34 | 富岡町上手岡 | 南西8キロ | 39.5 |
35 | 富岡町上手岡 | 南西13キロ | 33.2 |
36 | 富岡町小浜 | 南10キロ | 39.5 |
37 | 富岡町上郡山 | 南南西13キロ | 21.7 |
38 | 富岡町上手岡 | 西南西10キロ | 13.7 |
39 | 楢葉町上繁岡 | 南南西14キロ | 15.4 |
40 | 楢葉町井出 | 南西15キロ | 13.1 |
41 | 楢葉町井出 | 南16キロ | 5.1 |
42 | 川内村下川内 | 西南西19キロ | 11.4 |
43 | 川内村下川内 | 西南西16キロ | 7.8 |
44 | 南相馬市小高区金谷 | 北西18キロ | 53.1 |
45 | 南相馬市小高区神山 | 北北西13キロ | 12.4 |
46 | 南相馬市小高区大富 | 北北西19キロ | 11.8 |
47 | 南相馬市小高区片草 | 北北西18キロ | 6.5 |
48 | 南相馬市小高区泉沢 | 北北西14キロ | 4.1 |
49 | 南相馬市小高区行津 | 北北西11キロ | 3.7 |
50 | 南相馬市小高区大井 | 北16キロ | 3.6 |
以上 毎日新聞朝刊 2011年8月20日より転載
東日本大震災:野生のイノシシからセシウム検出…宮城県 [放射能汚染]
東日本大震災:野生のイノシシからセシウム検出…宮城県
毎日新聞 2011年8月19日 21時17分(最終更新 8月19日 21時27分)
野生の動物にも放射能被災は広がっている。野生動物がエサにしているものが放射能に汚染されているということである。これは人間にあてはめれば、汚染地域で育った食物関係はすべて汚染されているということの裏付けである。残念ながら産地を選んで、食するしかない。
以下に記事の全文を転載。
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宮城県は19日、角田市の山間部で捕獲された野生のイノシシ1頭から1キロ当たり2200ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。食肉に関する国の暫定規制値(同500ベクレル)の4.4倍に当たり、県は野生鳥獣を食べないよう呼びかけている。県によると、野生鳥獣から規制値を超えるセシウムを検出したのは全国で初めて。
県によると、このイノシシは県猟友会のメンバーが7日に捕獲。民間検査機関が検査した。角田市は県内では東京電力福島第1原発から距離が比較的近く、県は「雑食のイノシシが屋外で取った餌にセシウムが含まれていたのではないか」とみている。今後、畑の食害などを防ぐために捕獲するイノシシ、シカのサンプル検査を行う方針。【宇多川はるか】
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以上転載終了。
毎日新聞 2011年8月19日 21時17分(最終更新 8月19日 21時27分)
野生の動物にも放射能被災は広がっている。野生動物がエサにしているものが放射能に汚染されているということである。これは人間にあてはめれば、汚染地域で育った食物関係はすべて汚染されているということの裏付けである。残念ながら産地を選んで、食するしかない。
以下に記事の全文を転載。
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宮城県は19日、角田市の山間部で捕獲された野生のイノシシ1頭から1キロ当たり2200ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。食肉に関する国の暫定規制値(同500ベクレル)の4.4倍に当たり、県は野生鳥獣を食べないよう呼びかけている。県によると、野生鳥獣から規制値を超えるセシウムを検出したのは全国で初めて。
県によると、このイノシシは県猟友会のメンバーが7日に捕獲。民間検査機関が検査した。角田市は県内では東京電力福島第1原発から距離が比較的近く、県は「雑食のイノシシが屋外で取った餌にセシウムが含まれていたのではないか」とみている。今後、畑の食害などを防ぐために捕獲するイノシシ、シカのサンプル検査を行う方針。【宇多川はるか】
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以上転載終了。
【放射能漏れ】原発100キロで18万ベクレル 福島地裁支部の側溝汚泥 [放射能汚染]
【放射能漏れ】原発100キロで18万ベクレル 福島地裁支部の側溝汚泥
2011.8.16 23:15 産経ニュース
100キロ離れても異常に高い放射能濃度をもつ汚泥を検出したということは、東電、政府発表以上の放射性物質が広範囲にばらまかれている証拠である。農作物に影響がでないわけがない。食品の放射能汚染検査を注意深く見守る必要がある。
除染作業も盛んだが、放射性物質が無くなるわけではなく、場所を移動させているだけで根本的な解決になっていない。水で洗い流しても、表面の土を取り除き土を入れ替えても、ヒマワリに吸収させても、放射性物質の絶対量は変わらない。汚染された物資の貯蔵場所が必要になるが、一体どれくらいの場所を確保すればいいのか見当もつかない、という。
やっかいな物質をばらまいてしまったものだ。
2011.8.16 23:15 産経ニュース
100キロ離れても異常に高い放射能濃度をもつ汚泥を検出したということは、東電、政府発表以上の放射性物質が広範囲にばらまかれている証拠である。農作物に影響がでないわけがない。食品の放射能汚染検査を注意深く見守る必要がある。
除染作業も盛んだが、放射性物質が無くなるわけではなく、場所を移動させているだけで根本的な解決になっていない。水で洗い流しても、表面の土を取り除き土を入れ替えても、ヒマワリに吸収させても、放射性物質の絶対量は変わらない。汚染された物資の貯蔵場所が必要になるが、一体どれくらいの場所を確保すればいいのか見当もつかない、という。
やっかいな物質をばらまいてしまったものだ。
10シーベルト検出の衝撃「汚染源が燃料棒の可能性は否定できない」 [放射能汚染]
10シーベルト検出「汚染源が燃料棒の可能性は否定できない」
週刊朝日 2011年08月19日号配信掲載) 2011年8月11日(木)配信
毎時10シーベルト──直接浴びれば100%死に至る高線量が測定された。これは何を意味しているのか。10シーベルトとは、これまでよく耳にするミリシーベルト表示すると、1万ミリシーベルト、さらにマイクロシーベルト表示で示すと、1千万マイクロシーベルトということになる。
人体への影響ない被曝量が、1ミリか20ミりかの議論があったが、はるかに高い数値を示す地域が発見されたのである。普通に考えれば、人は近づけない場所となり、復旧作業もできないことになる。しかし大マスコミはあまり大きく報道しようとしない。何故なのだろう。そして、この記事の予想通り、汚染源が燃料棒の破片であったならば、大変な状況が福島第一の敷地内で起きていることになる。
長くなるが、全文を掲載する。
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毎時10シーベルト──直接浴びれば100%死に至る高線量が測定された。これは何を意味しているのか。これまで本誌は福島第一原発「最高幹部」の一人による独占告白を掲載してきた。今回の異常事態を受け、改めていま現場で起きている「真実」を聞いた。(本誌取材班)
福島第一原発事故の発生からもうすぐ5カ月になろうとする8月1日、東京電力から衝撃の「事実」が発表された。1、2号機の原子炉建屋の間にある主排気筒付近で、毎時10シーベルト(1万ミリシーベルト)以上にも及ぶ高濃度の放射線量が測定されたというのだ。これまでの最高値が、6月に1号機の原子炉建屋内で測定された毎時4シーベルトだったのだから、まさに驚愕の数値である。
しかも、東電の発表では、この「10シーベルト」はここだけではなく、そのすぐ近くにもう1カ所、さらには、この2カ所と同じ配管でつながる1号機の原子炉建屋内でも毎時5シーベルト以上の放射線量が測定されたという。それも「10シーベルト」「5シーベルト」というのは、それぞれ器具の測定上限だというから、実際の放射線量がいかほどかわかったものではない。
またか、という思いだ。
枝野幸男官房長官が原発事故当日から「大丈夫だ」「ただちに健康に影響はない」などと言い続けていたにもかかわらず、実際は、1~3号機が震災後、間もなくメルトダウン(炉心溶融)を起こしていた。このことを東電がようやく認めたのは、事故発生から実に2カ月後のことだ。
それが再び、いまごろになって「10シーベルト」が測定されたという。つまりこれは、事故によって高濃度の放射性物質が、想定以上に広い範囲に散らばっていたことを示している。
ということは、あえて核心をいえば、よもやメルトダウンした“燃料棒の破片”そのものが、爆発によって原発敷地内、いや、さらには周辺地域にまで飛び散っていた可能性があるのではないか──。
放射線を7シーベルト浴びた人間は、100%が死亡するとされる。当初から「安全」だと言い続けてきた政府に、本気で人の命を守る気があったと言えるのか。これまで本誌で独占告白を掲載してきた福島第一原発の「最高幹部」が、「フクシマの真実」を語り始めた。
フクイチ(福島第一原発)で「毎時10シーベルト」が測定されたと大きく報じられていますが、現場としては「やはりな」という言葉しか出てきません。正直、「10」くらいは、いつか出るだろうと思っていた。作業の邪魔になるので、原発内の瓦礫がかなり撤去され、いままで埋もれていた場所があらわになりましたから。
たとえば建屋内でも、ホコリなどで埋もれた場所から高い線量が計測されたことがありました。しかし、そうした場所を改めてきちんと計測したわけではないので、いわば“死角”になっていたのです。
テレビ映像などでは、なかなか感覚がつかめないと思いますが、原発の敷地内、そして建屋内はかなりの広さがあります。正直、すべての場所で細かく線量を計測するのは難しい。
さらに、同じ場所でも、その日の天候、風向きなどで線量が大きく変化することがあります。今回、1号機の原子炉建屋2階の空調機室でも「5シーベルト超」が測定されましたが、これも同様です。
原子炉建屋の地下には汚染水が大量にあります。皮肉なことに、水は放射能を遮断する効果があるので、この汚染水のおかげで建屋内ではある程度、放射線量が抑えられているところもある。それも、日々の状況によって線量は変わってきます。実は、原発内にはそんな場所がたくさんあります。
これだけの高線量が検出された理由について、東電原子力・立地本部の松本純一本部長代理は、
「事故直後にベントした際に、原子炉内で溶けた燃料から出た放射性物質が配管内を通り、配管の内部に付着した可能性がある」
と説明している。
「ベント」とは、原子炉格納容器内部の蒸気を外部へ放出して圧力を下げる作業のことだ。1号機では震災翌日の3月12日午後2時半にベントが実施されたとされるが、その直後の午後3時36分、水素爆発が起きて建屋が吹っ飛んだ。2号機では、翌13日と15日の2回にわたってベントを試みたが圧力が下がらず失敗、15日午前6時10分に圧力抑制プール付近で爆発があった。
果たして、東電の言うとおり、これらのベントが本当に今回の高線量の原因だったのだろうか。
私自身、本社の発表のとおり、今回の高濃度は「ベント」が原因だったと思ってはいますが、正直、そうだと言い切れないところもある。以前(本誌7月22日号~8月5日号)も申し上げましたが、1号機の爆発で、原子炉から核燃料それ自体が外部に飛び散った可能性も、まったく否定することはできない状況ですからね。燃料棒がいまどんな状況なのか、メルトダウン、さらにはメルトスルー(原子炉貫通)しているのか、飛び散っているのか、地中まで溶け落ちているのか、確認ができていない現状では、何とも言いようがない。想定外も考えられます。
いずれにしても、1号機でベントをしたのは、震災・津波の翌3月12日のこと。あれから4カ月以上、150日近くたって、まだ「10シーベルト」の高い放射線量が残留していた。ということは、大気中にもこちらが想定しているより、かなりのモノが放出されていることになる。なにしろ、今回の「10シーベルト」も「5シーベルト」も正確な数値ではなく、計器の針が振り切れて測定不能になった、つまり、それ以上の数値が出ているわけですから。
爆発のため、建屋のあちこちの空調の配管も傷んでいます。1号機建屋内の「5シーベルト」は、そこから漏れている可能性もあります。きちんと測れば、「5」や「10」くらいの場所は、まだいくらでもありますよ。
実際、個々の瓦礫や配管、敷地内の土壌などを細かく調べたら、とんでもない数値になるかもしれない。現実問題として、すでに線量が高すぎることが予想され、計測機を入れることができない場所もあります。
今回の本社の発表では、この「10シーベルト」を受けて、ほかの場所をあちこち測定することはしないとも言っていました。先にも言いましたが、原発内は広いので、測定と言ってもなかなかできない。しかし、ずっとしなくていいのか、しないのかとなると、ちょっと違う。
これから、いちばん危険なのは「被曝」です。放射能は目に見えないので、安全管理を徹底してもミスはある。この暑さ、湿度などで作業員たちも体力的にキツくなっている。建屋は爆発でエレベーターが使えず、作業員は重い資材も手作業で2~3階へと担いでいくので、消耗度はかなりのものです。いつミスが起きてもおかしくない状態なのです。
もしも、「作業員が被曝した」ということになれば、日本中が大騒ぎになります。すると作業はストップし、働く人もいなくなる。だから、いずれ測定はきちんとしなければなりません。
事実、7月の東電発表では、すでに100人以上の作業員が、今回の事故が起こる前の緊急作業時の上限だった総被曝線量100ミリシーベルトを超え、さらに、事故後に引き上げられた上限250ミリシーベルトも6人が超えている。
しかし、その一方で、東電が目標とする原子炉の「冷温停止状態」のために欠かせない「循環注水冷却システム」はいまだ不安定で、稼働率は約74%(8月3日の東電発表)。前週の約58%、前々週の約54%からは改善されたが、このままでは工程表の「ステップ2」の期限となる年明けまでに、施設内にある全汚染水の処理を終えることもおぼつかないのが現状だ。大丈夫なのだろうか。
今後、作業員はますます線量を浴びて、人手が不足していくでしょう。熟練作業員が下手に高い線量を浴びて現場を去ってゆく、という事態は何としても避けたい。そのために、できる限り詳細に放射線管理をしないといけません。
作業員の中には、今回の報道で怖がっている人もいます。協力会社からは、家族から問い合わせがあったり、怖いから辞めたいと言いだしたりする作業員がいるという報告がありました。
いま、線量が高い場所にはコーンを立て、貼り紙をして近寄らないようにしていますが、もっと違う遮断対策も必要です。おなじみになった「白い防護服」ではなく、鉛の入った特殊なものが必要になるかもしれないですね。無人ロボットをもっと活用すればいいという声もあるかもしれませんが、これもなかなかうまくいかない。やはり最後は人の手です。
循環システムについて言えば、ようやく安定してきてはいます。しかし、処理量は6割、7割程度でまだまだ。状態が芳しくない中でかろうじて安定している、という感じです。
7月19日に更新された工程表では、来年初めまでに「汚染水処理の完了」となっています。厳しいスケジュールですが、なんとか実現させたい。ただし、たとえ順調に処理が進んで汚染水がなくなったとしても、浸っていた場所はひどく汚染されています。今回の「5」や「10」というレベルではないでしょう。いわば燃料棒に直接、触れていたわけですから。さらに汚染水から取り除いた放射性物質は、凝縮されて高濃度の廃棄物となって残ります。
これから台風シーズンの怖さもあります。今回の「10」を計測した配管は屋外です。当然、そこに降りつける雨水もある程度は汚染され、地中にしみこむ。
さらに、爆発で倒壊の危険があった4号機の燃料プールは、無事に補強工事が完了しましたが、そもそも建物自体がボロボロの状態。いまでもコンクリート片がポロポロと落ちてくるのです。そんな状況で、強い雨や高潮のときに何か起きれば、汚染がますます広がってしまうかもしれない。気が抜けません。
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以上転載終了。
週刊朝日 2011年08月19日号配信掲載) 2011年8月11日(木)配信
毎時10シーベルト──直接浴びれば100%死に至る高線量が測定された。これは何を意味しているのか。10シーベルトとは、これまでよく耳にするミリシーベルト表示すると、1万ミリシーベルト、さらにマイクロシーベルト表示で示すと、1千万マイクロシーベルトということになる。
人体への影響ない被曝量が、1ミリか20ミりかの議論があったが、はるかに高い数値を示す地域が発見されたのである。普通に考えれば、人は近づけない場所となり、復旧作業もできないことになる。しかし大マスコミはあまり大きく報道しようとしない。何故なのだろう。そして、この記事の予想通り、汚染源が燃料棒の破片であったならば、大変な状況が福島第一の敷地内で起きていることになる。
長くなるが、全文を掲載する。
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毎時10シーベルト──直接浴びれば100%死に至る高線量が測定された。これは何を意味しているのか。これまで本誌は福島第一原発「最高幹部」の一人による独占告白を掲載してきた。今回の異常事態を受け、改めていま現場で起きている「真実」を聞いた。(本誌取材班)
福島第一原発事故の発生からもうすぐ5カ月になろうとする8月1日、東京電力から衝撃の「事実」が発表された。1、2号機の原子炉建屋の間にある主排気筒付近で、毎時10シーベルト(1万ミリシーベルト)以上にも及ぶ高濃度の放射線量が測定されたというのだ。これまでの最高値が、6月に1号機の原子炉建屋内で測定された毎時4シーベルトだったのだから、まさに驚愕の数値である。
しかも、東電の発表では、この「10シーベルト」はここだけではなく、そのすぐ近くにもう1カ所、さらには、この2カ所と同じ配管でつながる1号機の原子炉建屋内でも毎時5シーベルト以上の放射線量が測定されたという。それも「10シーベルト」「5シーベルト」というのは、それぞれ器具の測定上限だというから、実際の放射線量がいかほどかわかったものではない。
またか、という思いだ。
枝野幸男官房長官が原発事故当日から「大丈夫だ」「ただちに健康に影響はない」などと言い続けていたにもかかわらず、実際は、1~3号機が震災後、間もなくメルトダウン(炉心溶融)を起こしていた。このことを東電がようやく認めたのは、事故発生から実に2カ月後のことだ。
それが再び、いまごろになって「10シーベルト」が測定されたという。つまりこれは、事故によって高濃度の放射性物質が、想定以上に広い範囲に散らばっていたことを示している。
ということは、あえて核心をいえば、よもやメルトダウンした“燃料棒の破片”そのものが、爆発によって原発敷地内、いや、さらには周辺地域にまで飛び散っていた可能性があるのではないか──。
放射線を7シーベルト浴びた人間は、100%が死亡するとされる。当初から「安全」だと言い続けてきた政府に、本気で人の命を守る気があったと言えるのか。これまで本誌で独占告白を掲載してきた福島第一原発の「最高幹部」が、「フクシマの真実」を語り始めた。
フクイチ(福島第一原発)で「毎時10シーベルト」が測定されたと大きく報じられていますが、現場としては「やはりな」という言葉しか出てきません。正直、「10」くらいは、いつか出るだろうと思っていた。作業の邪魔になるので、原発内の瓦礫がかなり撤去され、いままで埋もれていた場所があらわになりましたから。
たとえば建屋内でも、ホコリなどで埋もれた場所から高い線量が計測されたことがありました。しかし、そうした場所を改めてきちんと計測したわけではないので、いわば“死角”になっていたのです。
テレビ映像などでは、なかなか感覚がつかめないと思いますが、原発の敷地内、そして建屋内はかなりの広さがあります。正直、すべての場所で細かく線量を計測するのは難しい。
さらに、同じ場所でも、その日の天候、風向きなどで線量が大きく変化することがあります。今回、1号機の原子炉建屋2階の空調機室でも「5シーベルト超」が測定されましたが、これも同様です。
原子炉建屋の地下には汚染水が大量にあります。皮肉なことに、水は放射能を遮断する効果があるので、この汚染水のおかげで建屋内ではある程度、放射線量が抑えられているところもある。それも、日々の状況によって線量は変わってきます。実は、原発内にはそんな場所がたくさんあります。
これだけの高線量が検出された理由について、東電原子力・立地本部の松本純一本部長代理は、
「事故直後にベントした際に、原子炉内で溶けた燃料から出た放射性物質が配管内を通り、配管の内部に付着した可能性がある」
と説明している。
「ベント」とは、原子炉格納容器内部の蒸気を外部へ放出して圧力を下げる作業のことだ。1号機では震災翌日の3月12日午後2時半にベントが実施されたとされるが、その直後の午後3時36分、水素爆発が起きて建屋が吹っ飛んだ。2号機では、翌13日と15日の2回にわたってベントを試みたが圧力が下がらず失敗、15日午前6時10分に圧力抑制プール付近で爆発があった。
果たして、東電の言うとおり、これらのベントが本当に今回の高線量の原因だったのだろうか。
私自身、本社の発表のとおり、今回の高濃度は「ベント」が原因だったと思ってはいますが、正直、そうだと言い切れないところもある。以前(本誌7月22日号~8月5日号)も申し上げましたが、1号機の爆発で、原子炉から核燃料それ自体が外部に飛び散った可能性も、まったく否定することはできない状況ですからね。燃料棒がいまどんな状況なのか、メルトダウン、さらにはメルトスルー(原子炉貫通)しているのか、飛び散っているのか、地中まで溶け落ちているのか、確認ができていない現状では、何とも言いようがない。想定外も考えられます。
いずれにしても、1号機でベントをしたのは、震災・津波の翌3月12日のこと。あれから4カ月以上、150日近くたって、まだ「10シーベルト」の高い放射線量が残留していた。ということは、大気中にもこちらが想定しているより、かなりのモノが放出されていることになる。なにしろ、今回の「10シーベルト」も「5シーベルト」も正確な数値ではなく、計器の針が振り切れて測定不能になった、つまり、それ以上の数値が出ているわけですから。
爆発のため、建屋のあちこちの空調の配管も傷んでいます。1号機建屋内の「5シーベルト」は、そこから漏れている可能性もあります。きちんと測れば、「5」や「10」くらいの場所は、まだいくらでもありますよ。
実際、個々の瓦礫や配管、敷地内の土壌などを細かく調べたら、とんでもない数値になるかもしれない。現実問題として、すでに線量が高すぎることが予想され、計測機を入れることができない場所もあります。
今回の本社の発表では、この「10シーベルト」を受けて、ほかの場所をあちこち測定することはしないとも言っていました。先にも言いましたが、原発内は広いので、測定と言ってもなかなかできない。しかし、ずっとしなくていいのか、しないのかとなると、ちょっと違う。
これから、いちばん危険なのは「被曝」です。放射能は目に見えないので、安全管理を徹底してもミスはある。この暑さ、湿度などで作業員たちも体力的にキツくなっている。建屋は爆発でエレベーターが使えず、作業員は重い資材も手作業で2~3階へと担いでいくので、消耗度はかなりのものです。いつミスが起きてもおかしくない状態なのです。
もしも、「作業員が被曝した」ということになれば、日本中が大騒ぎになります。すると作業はストップし、働く人もいなくなる。だから、いずれ測定はきちんとしなければなりません。
事実、7月の東電発表では、すでに100人以上の作業員が、今回の事故が起こる前の緊急作業時の上限だった総被曝線量100ミリシーベルトを超え、さらに、事故後に引き上げられた上限250ミリシーベルトも6人が超えている。
しかし、その一方で、東電が目標とする原子炉の「冷温停止状態」のために欠かせない「循環注水冷却システム」はいまだ不安定で、稼働率は約74%(8月3日の東電発表)。前週の約58%、前々週の約54%からは改善されたが、このままでは工程表の「ステップ2」の期限となる年明けまでに、施設内にある全汚染水の処理を終えることもおぼつかないのが現状だ。大丈夫なのだろうか。
今後、作業員はますます線量を浴びて、人手が不足していくでしょう。熟練作業員が下手に高い線量を浴びて現場を去ってゆく、という事態は何としても避けたい。そのために、できる限り詳細に放射線管理をしないといけません。
作業員の中には、今回の報道で怖がっている人もいます。協力会社からは、家族から問い合わせがあったり、怖いから辞めたいと言いだしたりする作業員がいるという報告がありました。
いま、線量が高い場所にはコーンを立て、貼り紙をして近寄らないようにしていますが、もっと違う遮断対策も必要です。おなじみになった「白い防護服」ではなく、鉛の入った特殊なものが必要になるかもしれないですね。無人ロボットをもっと活用すればいいという声もあるかもしれませんが、これもなかなかうまくいかない。やはり最後は人の手です。
循環システムについて言えば、ようやく安定してきてはいます。しかし、処理量は6割、7割程度でまだまだ。状態が芳しくない中でかろうじて安定している、という感じです。
7月19日に更新された工程表では、来年初めまでに「汚染水処理の完了」となっています。厳しいスケジュールですが、なんとか実現させたい。ただし、たとえ順調に処理が進んで汚染水がなくなったとしても、浸っていた場所はひどく汚染されています。今回の「5」や「10」というレベルではないでしょう。いわば燃料棒に直接、触れていたわけですから。さらに汚染水から取り除いた放射性物質は、凝縮されて高濃度の廃棄物となって残ります。
これから台風シーズンの怖さもあります。今回の「10」を計測した配管は屋外です。当然、そこに降りつける雨水もある程度は汚染され、地中にしみこむ。
さらに、爆発で倒壊の危険があった4号機の燃料プールは、無事に補強工事が完了しましたが、そもそも建物自体がボロボロの状態。いまでもコンクリート片がポロポロと落ちてくるのです。そんな状況で、強い雨や高潮のときに何か起きれば、汚染がますます広がってしまうかもしれない。気が抜けません。
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以上転載終了。
福島県内の1000人以上の子どもの甲状腺を調べたところ、およそ半数から放射性ヨウ素による放射線が検出 [放射能汚染]
子どもの甲状腺から放射線検出
8月13日 16時48分 NHK NewsWEB
チェルノブイリの状況と似てきた。1149人だけでなく子供全員の検診が必要だろう。事故の規模はレベル7となってもチェルノブイリほど悪くはないと表明していたが、最近の敷地内での高い放射能レベルを検出していたところを見ても、また、事故対象の燃料棒の数、出力電力数、原子炉の数などを懸案すると、史上最悪の事故となっていることは、確実のようだ。
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東京電力福島第一原子力発電所の事故のあと、福島県内の1000人以上の子どもの甲状腺を調べたところ、およそ半数から放射性ヨウ素による放射線が検出されたことが分かりました。専門家は「微量なので、健康に影響が出るとは考えにくいが、念のため継続的な健康管理が必要だ」としています。
この調査結果は、13日、東京で開かれた日本小児科学会で、広島大学の田代聡教授が報告しました。田代教授らのグループは、国の対策本部の依頼を受けて、今年3月下旬、福島県いわき市や飯舘村などで、1149人の子どもを対象に甲状腺への被ばく量を調べる検査を行いました。その結果、およそ半数の子どもの甲状腺から放射性ヨウ素による放射線が検出されたということです。田代教授によりますと、甲状腺への被ばく量は100ミリシーベルト以上に達した場合に健康に影響が出るとされています。しかし、今回検出された放射線から換算される甲状腺への被ばく量は、子どもへの影響を最大限に考慮しても、最も多い人で35ミリシーベルトで、「健康に影響が出る値ではない」ということです。田代教授は「微量なので将来、甲状腺がんが増えるとは考えにくいが、万が一の場合にも対応できるよう継続的な健康管理が必要だ」と話しています。検査の結果は、来週以降、国の対策本部から子どもや保護者に通知されることになっています。
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8月13日 16時48分 NHK NewsWEB
チェルノブイリの状況と似てきた。1149人だけでなく子供全員の検診が必要だろう。事故の規模はレベル7となってもチェルノブイリほど悪くはないと表明していたが、最近の敷地内での高い放射能レベルを検出していたところを見ても、また、事故対象の燃料棒の数、出力電力数、原子炉の数などを懸案すると、史上最悪の事故となっていることは、確実のようだ。
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東京電力福島第一原子力発電所の事故のあと、福島県内の1000人以上の子どもの甲状腺を調べたところ、およそ半数から放射性ヨウ素による放射線が検出されたことが分かりました。専門家は「微量なので、健康に影響が出るとは考えにくいが、念のため継続的な健康管理が必要だ」としています。
この調査結果は、13日、東京で開かれた日本小児科学会で、広島大学の田代聡教授が報告しました。田代教授らのグループは、国の対策本部の依頼を受けて、今年3月下旬、福島県いわき市や飯舘村などで、1149人の子どもを対象に甲状腺への被ばく量を調べる検査を行いました。その結果、およそ半数の子どもの甲状腺から放射性ヨウ素による放射線が検出されたということです。田代教授によりますと、甲状腺への被ばく量は100ミリシーベルト以上に達した場合に健康に影響が出るとされています。しかし、今回検出された放射線から換算される甲状腺への被ばく量は、子どもへの影響を最大限に考慮しても、最も多い人で35ミリシーベルトで、「健康に影響が出る値ではない」ということです。田代教授は「微量なので将来、甲状腺がんが増えるとは考えにくいが、万が一の場合にも対応できるよう継続的な健康管理が必要だ」と話しています。検査の結果は、来週以降、国の対策本部から子どもや保護者に通知されることになっています。
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セシウム汚染:堆肥から検出 島根の2カ所で生産 [放射能汚染]
セシウム汚染:堆肥から検出 島根の2カ所で生産
2011年8月11日 22時50分
セシウム汚染の広がりは、終息の域が見えない。汚染の循環経路が形成されている。汚染わら⇒牛⇒牛フン⇒堆肥という経路である。牛が全国的な広がりをみせているから、牛フンや堆肥もでまわっているのかもししれない。すさまじい汚染拡大の構図だ。汚染されたものは稲わらだけではない。
米の汚染をおそれて、すでに米買い占めが始まっているが、精米された米を大量に買い占めてもこのクソ暑い時期には、虫がわいてしまう。なんでも買い占めればいいというものではない。
2011年8月11日 22時50分
セシウム汚染の広がりは、終息の域が見えない。汚染の循環経路が形成されている。汚染わら⇒牛⇒牛フン⇒堆肥という経路である。牛が全国的な広がりをみせているから、牛フンや堆肥もでまわっているのかもししれない。すさまじい汚染拡大の構図だ。汚染されたものは稲わらだけではない。
米の汚染をおそれて、すでに米買い占めが始まっているが、精米された米を大量に買い占めてもこのクソ暑い時期には、虫がわいてしまう。なんでも買い占めればいいというものではない。