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【派遣労働】「~のためと割り切れる方…」事故原発ヤバそうな求人に応募殺到 [警鐘]

「~のためと割り切れる方…」事故原発ヤバそうな求人に応募殺到
夕刊フジ 4月12日(火)16時57分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110412-00000015-ykf-soci

 
 緊張状態が続く福島第1原発が、意外な形で注目を集めている。愛知県の人材派遣会社が、3月末から募集した現地作業員の募集が、締め切りを待たずして早々に定員(10人)に達したのだ。

 この会社の募集要項によると、勤務地は「福島県」とあり、仕事内容は「原子力発電所の清掃、修復工事の補助」、「防護服や保護具などを身につけて一日3時間ほどの作業」とある。

 採用担当者のうたい文句は《東北地方のかたのお手伝いをしに行こう!! 福島の原子力発電所での仕事です。この言葉を聞いてイメージするものはいろいろあると思います。ですので今回は、~のためと割り切れる方の募集をお待ちしております》。「~」の部分は応募者の想像に任せるのだろうが現場が原発なのは間違いない。

 勤務時間は午前8時から午後5時のうち3時間程度で、不定休ながら時給は1万円と高額。応募条件は「普通免許がある方大歓迎」。基本的に学歴、経験、資格は一切不問という。

 実はこの募集、3月28日に公開され、翌々日の締め切りだったが、今月に入り4月末まで延期された。ただ、10日から11日にかけて、高額報酬を求める人が集まるサイトで話題になった途端、人材派遣会社のアツい呼びかけ(?)と、採用のハードルの低さが相まって応募が急増したようだ。

 この急募を短期で稼げる仕事とみるか、未曾有の国難に立ち向かう機会ととらえるか。呼びかけに応じた10人は、全世界が注目する「フクシマ」へ乗り込むことになる。

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 いよいよ現代の〝203高地〟である〝フクシマ原発〟も人海戦術で一歩一歩進めるしかないようである。難敵はなんといっても現場は高い放射能線量にまみれている。長時間にわたって従事させることはできないから、1ヵ月限定で、次々と新たな労働者を送り込む以外、一人当たりの放射線量を基準内におさめつつ、復旧作業を継続させるしか方策はないのかもしれない。今後も募集がかかるだろう。

【津波】東日本大震災から1か月、被災地のいま [自然災害]



 津波被害の凄まじさが、まだ写真からわかる。復興、がんばれとかの言葉が躍っているが、被災された方々の希望をつなぐには、仕事、住居の斡旋が最も優先度が高いだろう。そして、町を復興するにしても、〝津波災害〟とどう向き合うか真剣に取り組む必要があるだろう。過去の津波災害の歴史を顧みるまでもなく、必ず、津波は発生する。そのときの被害を最小限に食い止めるための方策を十二分に考慮する必要がある。それには、今回の津波の動きを徹底的に分析して、可能な対応策を講じるべきである。
 災害は忘れたころやってくる。



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【放射能漏れ】政府・東電が発表しようとしない今後1年間の放射能総量とその影響 [警鐘]

 最近の原発報道は、放射能汚染水の海、地下水への流出と環境問題にかこつけての〝原発カムバック〟のための地ならし報道、そして補償問題と無関係のようで、妙にすべてが密接に絡んだ展開となってきた。原発を抱える他の電力会社は、いくらの〝金〟かの金額と補償対象の範囲はどこまでかを固唾をのんで見守っている。すべての原発が海岸沿いに立地し、地震多発時代に突入したため第二の〝福島第一〟がいつ出現してもおかしくない状況となってきた。しかし、冷静に今回の事故原因を考えると、避難されている方には大変失礼であるが、笑い話のようだ。わけは、いみじくも電力会社が、非常用の発電機まで停止してしまい電力供給がストップした、なんて端的に言えば、電力を生みだす装置が、電気供給停止のために危機に落ちいったのである。地震、津波の影響があったとはいえ、あまりにもお粗末。そして1ヵ月以上経過しても、依然として終息のための道筋が見えないため、その間、放射性物質を大気へ、海へ、地下水へと放出続けるのである。このような事態は、1950年代の核実験場にされた南太平洋の島々が受けた影響を、福島を中心として東日本一帯が汚染され続けるのである。このあたりの影響予測を政府も東電も、怖くて発表できないというより、先ほどの補償問題と絡んで影響範囲の拡大解釈をしたくないのである。
 しかし、現実にはチェルノブイリ事故が発生した周辺地位Kで、時間の経過とともに何が起きたのかが、Y即できるはずである。そのためには、どの地域にどれくらい放射性物質が検出されたかを計測してゆく必要がある。

 この放射性物質の今後の放出量も含めた総量とその影響についての説明について書かれた記事を掲載するが、唯の思いすごしであったと言えれば幸いであるが、この記事の通りの展開となることも十分に考えられるのである。

週刊現代の記事「この被曝があと1年続いても安全と言えるのか」よりの抜粋を掲載する。
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 現在のような放射能垂れ流しが1年も続けば、漏れ出す総量は天文学的なものになることは間違いない。オーストラリアの気象地球力学研究所は、3月26日、福島第一原発から吐き出された放射性物質はチェルノブイリ原発事故をすでに超えているという予測を発表した。それによると福島第一原発の一日平均の放射性物質排出量は、ヨウ素131で10京(兆の1万倍)ベクレル、セシウム137で5000兆~5京ベクレルと見積もっている。あくまで大雑把な資産だが、すでにチェルノブイリを超えているのに1年も放出物質が出続ける可能性があるということが、いかに尋常ならざる事態であるかは想像がつくだろう。
 これがどんな影響を及ぼすのか、アーノルド・ガンダーセン氏(米国のニュース専門チャンネルCNNで福島原発の状況や放射能汚染の実態を解説している原発エンジニア)の話を最後に紹介しておく。
 「チェルノブイリ事故後の後、いまだにドイツでは猪を食べられません。土壌にたくさんのセシウムが落ち、それが猪の餌となるキノコに吸収されたからです。牛にしても、セシウムに汚染された牧草を食べていたら、その肉を食べてはいけない。
 放射能汚染の影響は、人間ではガンの増加などに表れますが、他にも様々な調査があります。たとえばチェルノブイリ事故から25年にわたって鳥の調査をした結果、脳が10%も小さくなっていたという報告もある。スリーマイル事故でも、双頭の牛が生まれたり、動物の奇形が数多く報告されています。放射能は遺伝子レベルで影響を与えるから、こんなことが起こってしまうのです。
 私は、フクシマの近くに住んでいる人たちに確認したいことがあります。スリーマイルのとき、口の中で鉄のような味を感じた人が非常に多かった。チェルノブイリでも同じようなことを言う人がたくさんいた。フクシマについての報道をチェックする限り、いまはまだそうした証言はないようですが、フクシマ近くの人たちは、そんな鉄のような味を感じたことはないでしょうか」
 安全だ、安全だと言っている間にも、放射性物質はどんどん放出され、自然界にも蓄積されていく。もちろん、体内にも溜まっていく。そう、この瞬間にも。
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最後に、ガンダーセン氏の警告を掲載しておく。
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 「フクシマから漏れ出した放射性ヨウ素131は、カリフォルニアまで飛んできています。カリフォルニア大学バークレー校の調査でそれがはっきりしました。地上に落ちたヨウ素131は濃度が低くても、それが牧草に吸収され、さらにその牧草を牛が食べ・・・・・・というルートで牛乳に濃縮されて検出されたのです。カリフォルニアではしばらく牛乳を飲まないほうがいいでしょう。アメリカにまで放射性物質が飛んできている以上、中国や韓国に飛んでいる可能性は十分にあります。
 私は前から、日本政府が避難圏を拡大するように言い続けていますが、残念ながらいまだに聞き入れられない。しかし、政府はいま起きていることを素直に認めて、少なくとも原発から50km圏内の人はすべて避難させたほうがいいと思います。今、現地の風は主に海の方向に流れていますが、この風が内陸に向かえば、とても深刻な汚染が起きてしまうと心配しています」

 韓国では4月6日、原子力安全技術院が国内12ヵ所の測定所すべてで放射性ヨウ素が検出されたことを発表。これで4月3日以降、4日連続で放射性物質が検出されたことになる。中国でも18の省や地域でヨウ素セシウムといった放射性物質が検出され、専門家が人民日報などで「微量で健康に影響ないが、心配なら雨に濡れないように」コメントを出す事態になっている。
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 ここに書かれたことが、唯の懸念であったことを祈るのみである。


日本の原発危険地帯

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隠される原子力・核の真実―原子力の専門家が原発に反対するわけ

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原発と地震―柏崎刈羽「震度7」の警告

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【放射能漏れ】福島原発、1500億ベクレル放出も海〝影響なし〟水産物を食べても問題なし [警鐘]



 どんだけ放出しても、最後の締めのまくら言葉は、〝影響なし〟で東電は、

「付近の水産物を1年間、毎日食べ続けても、自然界から受ける年間放射線量の4分の1にとどまる」

と述べるが、誰が信用しているというのだろうか。愚かな人畜無害発表を今後も永久に続けるらしい。それで、30キロ圏内の住民へのⅠケ月以内の退去指示を出しておきながら、言ってることとやってることに矛盾を感じないらしい。

 週刊現代の「この被曝があと1年続いても安全と言えるのか」の記事のなかから、水への影響について紹介しておく。
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 ここで、放射能汚染が現在どこまで進行しているか、具体的にみていこう。まずは水への影響だ。
「福島第一原発の事故がスリーマイル島原発やチェルノブイリ原発の事故と大きく異なるのは、海の汚染が大規模になりかねないことです。スリーマイルもチェルノブイリ原発があったのは内陸部でした。しかし、日本の原発は福島第一に限らず、すべて外海に面している。しかも、日本の周囲には親潮、黒潮などが日本列島をぐるりと一回りしているから、海に流した汚染水は海流に乗って日本列島のあちこちに拡散してしまう」(元慶応大学物理学教室助教授・藤田祐幸氏)
 すでに茨城県沖で獲れたコウナゴ(イカナゴ)からは高濃度の放射性ヨウ素やセシウムが見つかっている。今後はコウナゴのような小さい魚を餌にする大きな魚にも汚染が広がり、食物連鎖の過程で、放射性物質の濃度が高まっていく。(中略)
 しかも、これまで垂れ流してきた汚染水に加え、4月4日からは建屋内などに溜まっていた基準値の1万~1億倍という汚染水を移すスペースを作るために、1万1500トンに及ぶ低濃度汚染水(基準値の100倍程度)を海に流した。これには韓国やロシアから非難の声が上がっており、海洋汚染防止法のため、不法投棄などについて定めたロンドン条約違反という指摘もある。
 1993年、ロシアが過去30年にわたって日本海に放射性物質を投棄していたが発覚した。もちろん、ロンドン条約違反である。これに対し、日本側は強硬に抗議を繰り返したが、いまや立場は完全に逆転してしまった。炉心を冷やすために注水作業を続けるしかない以上、汚染水を再び海に流す事態も十分に考えられる。
 「原子力安全・保安院は一貫して『海は広く、放射性物質が拡散するから問題ない』と言っていますが、投棄した汚染水にしても、正確な汚染濃度や、どんな放射性物質が含まれているかを公表しません。それで安全だと言われても判断のしようがない」【日本大学専任講師・野口邦和氏)
 放射性物質には、よく知られているようにヨウ素やセシウムの他にも様々な種類(核種)がある。核種によって、体内に取り込んだ場合、どこに溜まりやすいかも異なる。たとえば、ストロンチウム90は骨に、セシウムは筋肉に溜まりやすい。より大きな魚に汚染が拡大したとき、骨を食べなければよいのか、それとも身を食べるのもダメなのかを判断するには、どんな核種が漏れたかも重要になる。
 また、水についても海や川が汚れ、魚などが汚染されるのとは別に、直接的に摂取する影響も考えなければならない。東京都では3月23日に暫定基準値を超える放射性物質が検出されたとして、乳児への摂取制限を決めたが、翌日には解除。それ以降は基準値を下回ったとし、最近の測定結果には「不検出」の文字が続く。
 しかし、そこにはカラクリがあった。都庁関係者が言う。
 「都は東京都立産業技術研究センターに都内3ヶ所の浄水場の水質調査を依頼しています。その際、水については1kgあたり20ベクレル以下の場合には、放射性物質が検出されても『不検出』として報告するよう指示が出されました。理由は都民に動揺を与えないため、というものです」
 本誌(週刊現代)が、東京都立産業技術研究センターに確認したところ、検出する機械が1台しかなく、長時間の検査ができないので微量の場合は誤差も考えて「不検出」としていると回答。なお、空気の汚染についても都は、1㎥あたり0.1ベクレル以下は「ND(ノーデータ)として公表していない。

 この空気の汚染について、原子力安全委員会が、福島県浪江町で放射線量が高くても、線量そのもが減少傾向にあるから大丈夫だと言っているのは次の内容の説明による。

 『原子力安全委員会は、これまでの1ミリシーベルトだった一般人の年間被曝限度量を、放射性量の高い地域の住民に限り、20mミリシーベルトに引き上げるかどうか検討を始めている。その理由は呆れるようなものだった。
 「きっかけは、福島県浪江町の原発から30㎞圏外の地点で、3月23日から4月3日の大気中の放射線量積算が10ミリシーベルトを超えたことでした。10ミリシーベルトというのは、屋内退避の目安となる数値に当たります。原子力安全委員会は『放射線量は減っているので、退避する必要はない』という見解を出しましたが、その一方で、被曝の実態に合わせて被曝限度量を20倍に引き上げようとしているのです」(全国紙科学部記者)
 これからも放射性物質が漏れ続けるのは確実なのだから、長期的危険性を考えて、年間被曝限度量を引き下げるというのなら、まだ理解できる。しかし、人間の放射能への耐性が変わらないのに数字のほうを操作するのは、本末転倒も甚だしい。』

 だが、放射性物質は一度漏れ出したら、空気中を漂い、長期に渡って拡散していく。福島、茨城、栃木、群馬、千葉(一部)の各県でほうれん草などの出荷制限が行われているのも、こうした野菜が空気中の放射性物質を取り込んでしまったからに他ならない。
 「野菜が放射性物質を取り込む経路は大きく二つあります。ひとつはガス状の放射性物質を葉の気孔から内部に取り込むケース。もう一つは粒子状のものが直接、葉に付着するケースです。後者の場合は、よく洗えばある程度、放射性物質を取り除くことができます。しかし、気孔から内部にはいったものについては、洗っても簡単には取り除けません」(環境総合研究所・青山貞一所長)

 各地の空気中の放射線量については、下の図に示した。
FUKUSHIMA_RUISEKI_91.jpg

 一時期に比べ減っているとはいえ、放射性物質が漏れ続けている以上、風向きや雨の影響で一気に数値が上がる可能性は高い。
 特に雨に打たれた空気中の放射性物質は、地表に降り注ぐ。海に落ちれば海流に乗って拡散し、大地に落ちれば地中にまで潜っていく。地下水が汚染される可能性もある。(※すでに地下水に漏れだしたことを発表済)

 日本環境学会前会長で、大阪市立大学大学院元教授の畑明郎氏が語る。
 「水も空気も土も、人間が生きていくうえで必要なものです。それらがすべて放射能で汚染されてしまった。その段階になって、あわてて暫定基準値を作って、それより上か下かとやっているのが現在の状況です。
 土壌には放射性物質がどんどん降り重なっていっています。いちばん放射性物質が溜まりやすいのは地表から2~5㎝の範囲で、この範囲なら野菜でも根菜類は大丈夫だと思われます。しかし、雨が降り続くと放射性物質が地中にしみ込んでいき、根菜類にも被害が及ぶ。環境全体に影響を与える放射能汚染は、生態系そのもを変えてしまう危険性を持っています。そういうことを考えれば、安全だなんて言えるはずがありません。」
(中略)
 

【放射能漏れ】桜井勝延南相馬市長が怒りの激白 許し難い「東電の非常識・政府の差別」 [警鐘]

 原発事故により避難をよぎなくされた当事者の本音の気持ちを扱った記事が少ない中、貴重な記事である。
昨日の日刊ゲンダイよりの記事から全文を掲載する。大手マスコミ報道が、いかに偏った内容であるか、真実を伝えていないかがよくわかる。

桜井勝延南相馬市長が怒りの激白 許し難い「東電の非常識・政府の差別」
日刊ゲンダイ 2011年4月15日 掲載
 
 大津波と原発事故の二重被害に苦しめられている福島県南相馬市。福島第1原発から10キロ圏内の「避難」から「1カ月以内の計画避難」「緊急時の避難準備」「安全」まで、4つの区域が混在する唯一の自治体で、住民は政府と東電に振り回されている。桜井勝延市長(55)が日刊ゲンダイ本紙に怒りをぶちまけた。

●総務省の“規制”で郵便も届かず
 桜井市長が憤るのは、まず、地震発生から1週間以上たっても、東電から一切連絡がなかったことだ。
「東電さんが初めて南相馬市まで説明に来られたのは11日後の先月22日です。それまでは電話の1本、ファクスの1枚すらありませんでした。しかも、来るという連絡が入ったのは当日の朝。事実上のノーアポです。時間的にはいくらも話し合いはしませんでしたが、今起きている問題とこれから起きる問題、さらに復興については全責任でやってもらいますからね、と申し上げました。東電側の責任者が張り付くようになったのは、それから4日後です」
 東電との関係はマシになっても、相変わらず情報は入らなかった。空中の放射線量が減っているとか、海中に汚染水が放水されたとか、報道レベルの話は伝えられても、放射性物質の封じ込めや汚染水の処理についての見通しは全然示されなかった。
 政府の説明も要領を得ない。猛毒のプルトニウムが検出され、MOX燃料を使う3号炉の損傷も疑われているが、南相馬市を訪問した原子力安全・保安院の担当者は「明確な事実は把握していない」と言うだけ。まるで他人事だったという。

 住民も、政府の稚拙な情報開示に苦しめられた。
「汚染状況の発表が同心円状に描かれたため、屋内待避となった20~30キロ圏内は兵糧攻めにされたのです。国が責任を持って物資を届けることもありませんでした。われわれがタンクローリーを動かしたり、支援物資を取りに行ったりした。今はコンビニも開いてきましたが、金融インフラは元に戻っていません。郵便も滞っています。総務省が“30キロ圏内に入るな”と規制していたためで、友人の逢坂誠二総務政務官から片山総務大臣に強く働きかけてもらい、何とか解いてもらった。こんな縛りを掛けられているとは、思ってもいなかったことです」
 文部科学省の汚染シミュレーションによると、高濃度の汚染地域は同心円状ではなく、細長く広がっている。これを見れば、汚染地域を回避しながら30キロ圏内に物資を運ぶことも可能だ。
「最初に発表した同心円状のデータは何だったのか、となりますよ。そもそも、先月12日に政府が10キロ圏内に待避指示を出したときも、南相馬市には何の通知も来ませんでした。連絡が入ったのは双葉郡だけ。これには本当に驚きました」
 地震大国の日本は何度も震災を経験している。いったい、政府は何を学んできたのか。
(取材協力=ジャーナリスト・横田一)

 おそらくこのような思いを抱いている首長さんはたくさんいるのだろうが、政府に遠慮して、言いたいことも言えない状況にあるのかもしれない。しかし、それでは住民の方々の生活は改善されない。今は言いたいことをどんどん政府に、東電にぶつけるべきである。そして、政府、東電は真摯にそれに応えなければならない。なぜなら、原発事故は、あくまで〝人災〟だからだ。

【東日本大震災】「賠償は国と東電で 原子力は基軸」 電事連の八木新会長 [警鐘]



 原発事故の発生から1ヶ月以上たって、そぞろ原発推進派が動き出した。〝露払い〟役の東芝の佐々木社長は、

『東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、15年に39基のプラント受注・着工といった当初目標は、「後ろ倒しになる可能性もあるが、あくまでも達成に向けて取り組んでいく」と述べた。』

 そして、〝太刀持ち〟役の電気事業連合会の会長は、

『事故を経てもなお「電力の安定供給を支える基軸は原子力だ」とし、安全対策に取り組む姿勢を強調した。』

 さらに原発は、国との一体となった綿密な連携体制での推進であることも表明した。

『今回の事故については「未曾有の非常事態。原発の信頼回復に向け最大限の努力を傾けたい」とした。電力各社が人材を派遣し、機材提供で東電を支援していることを明らかにし、国の指示に従って各社とも震災、津波対策を進めていると強調した。』

 言外に、これまでの災害対策も国の指示に従っていただけで、1民間企業の責任だけでない、ということをにじませている。顔が政治家、官僚に向いているだけで、事なかれ主義、安全神話を神頼み、最悪の事態に至ることは考えないようにしていた、としか考えられない。

 さて、次は〝横綱の土俵入り〟役だが、大物政治家が、エネルギー関係の諮問機関の有識者の答申という形を使って、原発〝カムバック〟策を発表するのだろう。

 一連の動きをこう読み取る。原発推進マフィアは、世論の原発廃止の声をいかに沈静させるかのキャンペーンが始まる予兆を感じるのである。〝FUKUSHIMA〟の悲劇をまたどこかで繰り返そうとしている。速い決断が、次の悲劇を生まないことが、わからないらしい。電力会社、東芝など建設プラント会社、原発推進の国会議員、役人の関係者、家族は、原発建設現場の5キロ圏内に住まわせること、絶対条件にして推進の可否を決めることを提案したい。


◆ 東芝、原子力受注目標堅持 佐々木社長が見通し

【イタリア】お騒がせベルルスコーニ首相の「エロチックな」パーティー、10代女性が証言 [海外]



 御トシ74歳のベルルスコーニ首相。お盛んなことに拍手。しかし、趣味はロリコン志向であるこが暴露されたようだ。この病気は死ぬまで治らないが、どこかの首相のように〝引きこもり〟になるよりいいのでは。

【放射能漏れ】福島原発1~3号機、燃料の一部溶け落ち 原子力学会が見解 [Twitter]

  • GENNKIKAIGENNKIKAI【放射能漏れ】福島原発1~3号機、燃料の一部溶け落ち 原子力学会が見解 - MSN産経ニュース http://t.co/YZ34C0U  今頃発表してるが、本当は炉心溶融が1~3号機のどれかでおきている可能性が大であると思うが、地下水の高濃度汚染をどうみるかである。04/14 12:29

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