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【放射能漏れ】超高濃度ゴミの処理どうする? 増えるいっぽう、法律なし [放射能汚染]



 放射能まみれゴミの行き場ばなくってきているという。その場でかたずけても放射能がなくなるわけではない。場所が移動しただけ。逆に、ガレキ、放射能まみれのものが集まれば、その場所が高濃度の放射能の溜まり場と化す。表面的な除染作業は、何も解決していない。

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 東京電力福島第1原発で、高濃度の放射性物質(放射能)を含む汚染水の浄化に伴って発生する放射性廃棄物が増加している。放射能が濃縮された「超高濃度のゴミ」だが、現行法では扱いが決まっておらず、処理方法も未定だ。浄化システムの稼働率が低迷、汚染水が減らない一方で、廃棄物の一部は想定を上回るペースで増え続けており、新たな課題となっている。(原子力取材班)

 高濃度汚染水の処理システムのうち、放射性セシウムを除去する米キュリオン社製装置では、吸着剤を詰めた「吸着塔」がゴミとして発生する。容器表面の放射線量が毎時4ミリシーベルトを超えると交換し、東電は当初、使用済み吸着塔が年内に約400本発生すると見込んでいた。

 しかし、汚染水の濃度が高すぎたため、2日までに101本を交換、早くも想定の4分の1を超えた。

 


1立方センチ1億ベクレル

 また、仏アレバ社製の除染装置では、放射性物質を薬剤で沈殿させた汚泥がゴミになる。推定で1立方センチメートル当たり1億ベクレルの“超高濃度”の放射性廃棄物で、同日までの発生量は282立方メートル。最終的には2千立方メートル発生する見込みだ。

 ゴミが着実に増える一方、浄化システム全体の稼働率は低迷し、「年内に20万トン」(東電)とする処理目標は困難視され始めている。配管の内側に汚泥などが付着し、水流を悪化させているのが原因とみられるが、配管を交換すれば、新たに“想定外”のゴミが生まれることになる。

 汚染水処理に伴って増えるこれらのゴミの処分をめぐっては、実は、処理方法を定めた法律がない。

 現在、日本で高レベル放射性廃棄物として扱われるのは、使用済み核燃料の再処理で発生した廃液などを、溶融したガラスで閉じ込めた「ガラス固化体」のみ。現行法では、事故が起きた原発から高レベル廃棄物が出ることを想定しておらず、原子力安全・保安院の森山善範原子力災害対策監も「どう処理するかを決めないと、法的基準は決まらない」と煮え切らない。

 


研究未着手

 7月19日に改訂された工程表では、中期的課題として、汚泥などの「処理の研究」が新たに盛り込まれた。ただ、日本原子力学会の沢田隆副会長は「通常の原発から出る廃棄物とは違うため、これまでに処理方法の研究はほとんどされていない」と指摘する。

 アレバ社日本法人によると、同社では、汚泥はセメントやガラスと混ぜて固めた上で、専用容器に詰めて放射線量が下がるまで保管する方法を取っている。担当者は「技術はあるので協力できる」とするが、「これほど大量に高濃度のものを処理したケースは今までにない」と打ち明ける。

 処理法の研究には汚泥の性質調査も必要になるが、東電は「処理の枠組みが決まらないなかで、余計な被曝(ひばく)は避けたい」と未着手。当面、敷地内で保管するしかないが、高レベル廃棄物を抱えるリスクは大きく、解決策は見えていない。

原発安全審査、根拠不明の基準 みーんなグルで建設を推進していた [原発廃絶]

原発安全審査、根拠不明の基準
2011年8月3日(水)22時25分配信 共同通信

 あいた口がふさがらない。いい加減な審査で、安全宣言しておいて、事故が起きたら〝想定外〟とは、あまりにもお粗末すぎないか。何時から、この国はこのようないい加減な工程、慣習となってきたのか。
以下に記事の全文掲載。

 原発の新設や、既設原発の設備を変更する際の安全審査で、国側が30年以上、根拠の定かでない基準を当てはめて審査していたことが、3日に開かれた原子力安全委員会の小委員会で明らかになった。福島第1原発の電源喪失について、電力会社側は電源が30分間喪失しても安全を確保できるとする審査の申請書を提出、国はそのまま通していた。しかし、安全委事務局は、審査に根拠がないことを認めた。

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