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静岡・浜岡原発の現実 まるでフクシマ 全面停止より廃炉を目指すべきである [警鐘]

 浜岡原発の全面停止は、この原発がどのような現実の上にあるかを知れば、即刻停止すべきでるあると判断するはずである。フクシマ以前においては、知らせようとしなかった現実、知っていても直視しようとしなかった現実が、このタイミングで広く知られるようになった。この内容も、週刊現代の4.30号から、大部分掲載している。
 尚、書かれている内容について、どう判断し、どのような行動をとるかは読者個人の裁量である。とくに、3.11震災以降、情報の吟味が重要であり、判断を誤れば、取り返しのつかない事態になるということは、あの三陸海岸をはじめとして起きた、太平洋岸の津波に対する情報入手・行動判断が、生と死を分けた現実がある。
 原発事故での同じ事態は、破局的な放射能漏れが発生した場合に予想できる。そうならないことを祈るばかりだが、あの老朽化した設備が、いつ次の大地震で放射能の漏れが飛躍的に増大する危険性は捨てきれない現実がある。
 それでは、浜岡は何が危険で、どのような事態が想定されているか、フクシマの場合がまだ序章であることが十分に認識できるのである。

 以下は、記事よりの転載である。
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英紙が「最も危険な原発」
「浜岡原発は、即時、廃炉にずべきだと思います。私のシミュレーションでは、浜岡原発全体が破局的な事故を起こした場合、放射線被ばくによる長期のガン死を含め、首都圏や静岡県などで約2500万人が死亡する可能性があります。原子炉全部でなく、たとえ1基だけの事故でも、地元・御前崎市の住民は9割が亡くなり、195万人が亡くなる可能性があるのです」(京都大学原子炉実験所・小出裕章助教)
 福島第一原発で起きた、人類が初めて経験する地震・津波による大事故は、いまだに収束の兆しをみせていない。(中略)
 「レベル7」という、人類が経験した最悪の原発事故・チェルノブイリに匹敵することも明らかになった「フクシマ」。その一方で、いまや海外メディアにすら、「実はフクシマより危ないのではないか」と取り上げられているのが、「ハマオカ」こと、静岡県御前崎市に位置する浜岡原発だ。
 「原発震災を防ぐ全国署名運動」の呼びかけ人で、元駐スイス大使の村田光平・東海学園大学教授はこう語る。
 「福島での事故をきっかけに、浜岡原発にも海外の関心が集まっていて、今回の震災後に御前崎市にも海外のテレビ局10社ほどが浜岡原発の取材に来ました。4月7日には英高級紙『フィナンシャル・タイムズ』が、『「最も危険』とされる浜岡原発で戦いが再燃』と、浜岡原発の現状を世界に伝えています」
 浜岡原発が世界的な注目を浴びる理由----.それは『フィナンシャル・タイムズ』が報じたように、日本における原子力発電所の中で、もっとも「災害によって事故を起こす可能性が高い原発」として、内外に知られた存在だからだ。
 浜岡原発は、近い将来に「必ず起こる」と予想される、「東海地震」の震源域の真っただ中にある。
「日本の南海にあるフィリピン界プレートは、陸のプレートであるユーラシアプレートの下に少しずつ潜り込んでいますが、この時、ユーラシアプレートも下に引きずり込まれています。東海地震は、この引きずり込まれたユーラシアプレートが、反発して跳ね返る時に起きる地震です。
 そして東海地震は単独ではなく、東南海地震、南海地震という、別の巨大地震と連動して起こる可能性があると指摘されています。想定される震源域は、距離にすると静岡から四国沖までの約700km、幅100kmとなります」(名古屋大学地震火山・防災研究センターの山岡耕春教授)
 複数の巨大地震が連動してほぼ同時に起きる、というのは、今回の東日本大震災と同じメカニズム。(中略)
 それとほとんどおなじことが、より日本の中枢区域に近い本州の南側で起きるというのである。
「日本は地震の活動期に入っています。そして東海地震は、およそ100年の周期で〝必ず起きる〟地震です。その震源域の中に浜岡原発がある」(木村政明・琉球大学名誉教授)
 直近の東海地震は1854年の安政東海地震(南海地震と連動)、その前は1707年の宝永東海地震(同)、さらにその前は1605年の慶長東海地震(同)と、発生周期は確かにおよそ100年。そしてほとんどが連動型の巨大地震となっている。現在は、前回の地震からすでに約150年。「いつ起きてもおかしくない」というのは、大袈裟でもなんでもなく、単なる事実なのだ。

この原発は必ず壊れる
 しかも「M8級」とされる東海地震の中には、東日本大震災と同じく〝1000年に一度〟とされる「超」巨大地震が存在することが知られている。
 浜岡原発近くのボーリング調査の結果、’07年に産業技術総合研究所と北海道大学の研究により指摘されたもので、この5000年の間に3~4回、国が想定する東海地震の約3倍もの地殻変動をもたらす超巨大地震が起きているという。
 「1000年の一度」などと言えば、かつては誰も危機感を覚えなかっただろう。しかし、まさにその超巨大地震により、大津波に襲われ壊滅してしまった東日本と、大事故を起こした「フクシマ」の今を見れば、笑う者は一人もいないはずだ。
 前出の小出氏は、こう指摘する。
「その東海地震の想定震源域で、浜岡原発は稼働している。東日本大震災で福島第一原発が事故を起こしたことに対し、東京電力は『想定外』という釈明を繰り返しました。しかし、そもそも事故とは『想定外』に起こり、想定を外れたところが壊れるから起きる。浜岡原発を管理する中部電力は『東海地震が起きても原発は無傷だ』などと胸を張りますが、そんなことを断言できるわけがありません。〝絶対に壊れない〟原発など、あり得ないからです」
 浜岡原発では、これまでに1号機~5号機まで計5基の原子炉発電設備が建設された。'70年代に運転を開始し、老朽化した1号機と2号機はすでに運転を終了。現在は3号機から5号機までの設備が発電を行っている。
 このうち、3号機と4号機は、今回福島で事故を起こしたのと同じ、沸騰水型軽水炉(BWR)だ。
 元原子力技術者で、福嶋第一原発原始炉格納容器の設計にも携わった田中三彦氏は、こう語る。
「このBWRには、構造的な弱点があります。原子炉を冷却する再循環系が圧力容器の外に付けられていて、構造上、地震の揺れに対し極めて脆弱なのです。再循環系が損傷すれば冷却材を喪失し、メルトダウン(炉心溶融)に繋がります。
 福島第一のデータを調べたところ、1号機は津波に襲われる前、地震が起きた時点で再循環系が損傷した可能性が出ているのです」
 福島同様、浜岡もまた〝想定外〟の揺れに弱いのではないかという疑問を生じさせる事件が、'09年8月に起きている。
 原発に近い駿河湾を震源とするM6.5の地震が発生した。これは、東海地震で予想されるM8~9という巨大地震に比べれば、エネルギーは1000分の1程度に過ぎない、中規模の地震だ。
 ところがこの程度の地震で、浜岡原発は最新型の5号機までストップした。
 「5号機だけが、なぜか他に比べて大きく揺れてしまったのです。3号機、4号機と同じ地盤に建てられているはずなのに、3~4倍の大きな揺れを記録した。これは本来おかしな話で、本来はそれぞれが同じ揺れに収まるよう設計されているはずですが、1基だけ、揺れが大幅に増幅されていた。理由は、地盤の中に物性の違う層があって、局所的に揺れが増大したのだという。つまり、〝想定外〟というわけで、浜岡原発でも、耐震安全評価がきちんとなされていないことを意味します」(元原始炉格納容器設計者・後藤政志氏)




自民・塩崎氏「福島に国会移転を」、米で講演 [祀事]



 やっと東北復興のための本気度が感じられる具体策がでてきた。この議論の反応次第で議員の色分けができる。本物政治家と唯の政治屋である。原発事故の放射能は健康に影響ないという国のお墨付きもあるし、多大なる公共投資も期待できるから景気浮揚にもつながる。いいことばかりだ。是非実現したいものだ。
 福島がだめなら宮城でも岩手でもいい。オーシャンビューが望める海の近くが絶好の適地だろう。

これこそ政治主導だ、管首相、浜岡原発全面停止要請へ [祀事]



 やっと政治主導の政策決定がなされた。
政界中が注視していた浜岡原発。フクシマの次は、東海地震が起きると〝ナガハマ〟が同じ状況、いやそれ以上の災害が発生する可能性が確実とされきた原発である。浜岡は東海地震の想定震源域のほぼ中央にあること、またこの地域の地盤には活断層がひしめいていること。また現在の耐震基準では、とても原子炉は耐えられないという予測まであるのである。同じ状況は、時間軸が違うだけですべて同じ状況にある。安全な原発は、存在しないらしい。

 原発村の住人たちは、反論を展開している。
 「なぜ今」「海外に誤ったメッセージ」原発放棄、信頼は失墜

◇ 浜岡停止要請 原発否定につながらぬか

 地元では、
◇ 静岡知事「英断に敬意」 浜岡原発への全炉停止要請

 交付金が減少する御前崎市長は、
◇ 浜岡原発停止要請、地元・御前崎市長が反発

「不謹慎の独り歩き」に警鐘=鳥越俊太郎さん [世評]

 あの震災以来、日本中が謹慎、自粛ムードが漂っているが、それを演出している片棒が、大マスコミだ。趣旨である。例年、大々的に行われる花まつり開催の話題が消えてしまったのである。花は人間の営みとは無関係に花を咲かすが、訪れる人々は激減してしまった。日本では、1億総OOという動きが必ず起きるが、そこまで配慮しての行動はいかがなものか。人の動き、物の動きを活発化しないと経済の活性化はなく、経済の活性化なくして、税収の伸びも期待できない。復興財源を何にするかで大もめの永田町村の住人は権益闘争をしてるが、その前にやることがあるだろう。すべての行事は、自粛中止ではなく、計画通り実施しろ、と言えばいい。

 鳥越俊太郎さんのコラムはこちら。
◇ ニュースの匠:不謹慎の独り歩き=鳥越俊太郎

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