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福島第1原発:安全委員会を開催せず2時間で「妥当」 基準値助言で [警鐘]

福島第1原発:安全委2時間で「妥当」 基準値助言で
毎日新聞 2011年5月1日 0時02分(最終更新 5月1日 0時08分)

 この記事で基準値策定の行政が、いかにいい加減かが垣間見える。安全委員会とは名前だけの「看板」を掲げた政府にお墨付きを与えるだけの追認機関でしかない組織である。さも正当性があるかのようにふるまっているだけで、何ら自己組織としての裏付けもなく、ただ単に国際放射線防護委員会(ICRP)の勧告に沿って決めているだけなのである。問題はこのICRPという組織の位置づけである。調べてゆくとかなり胡散臭いのである。

 4月29日付の毎日新聞の論点「放射線の長期的影響を考える」の中で、琉球大名誉教授の矢ケ崎克馬氏の見解を「住民の健康第一でないICRP限度値」という立場で紹介する。

 チェルノブイリを凌駕(りょうが)する放射性物質の放出が危倶され、住民の健康にとってはのっぴきならない状態になっている。政府は住民の健康第一で、被ばく被害の最小化に向け具体的方法で対処すべきだ。住民を犠牲にして炉心溶融事故の処理をしてはならない。
 内部被ばくは放射性のほこりが体の中に入り、体の中で放射線を発して被ばくさせることを言う。外部から放射線がやってくる「外部被ばく」より、さらに深刻な影響をもたらす。
 アメリカが日本を占領していた時代に「放射線科学」陣を従えて内部被ばくの隠蔽がなされた(拙著、「隠された被曝」参照)。広島・長崎の原爆被災地で「放射性降下物はなかった(すなわち内部被ばくはなかった)」としたのである。巨大台風「枕崎台風」(1945年9月17日襲来)の後で測定したデータを悪用し、かろうじて残存している放射性のはこりを「科学操作」し、「初めから無視できるほどしか放射性のほこりはなかった」としたのである。こうした背景で作られたのが国際放射線防護委員会(ICRP)基準である。
 ヨーロッパ放射線リスク委員会は、1945年から89年までに放射線で亡くなった人数を試算し、6500万人以上と推測した。これに対しICRPの基準で試算すれば117万人である。この違いは内部被ばくを勘定に入れるか入れないかの差である。
 チェルノブイリやスリーマイル島の事故後、晩発性の小児がん、小児疾病、甲状腺がん、乳がん等が有意に増加しているのは厳然たる事実である。一番多い犠牲者が乳幼児である。これらを事故との関わりで「放射線との因果関係は認められない」と、「ICRP式算定方法」を事実より優先させるのが、日本のICRP信奉者の実情である。この姿勢が今回の深刻な「住民無視」対応の背後にある。
 被ばく限度値を引き上げることは住民の被ばくを増加させることである。ICRPの限度値は「さまざまな社会的・経済的要因を勘案して、『安全』と『社会的便益』の両立を考えて判断」したものだ。そもそも住民の健康を第一に考えたものではない。この限度値を通常の1㍉シーベルトから20㍉まで引き上げるのは住民犠牲を法的に強要するものであり、ましてや学童に適用するのはもってのほかである。
 福島県による学校敷地の調査では大半が(原子力施設の)放射線管理区域の限度値を超えていることが判明している。このことは福島県の大半が、放射線管理区域の限度値を超えていることを意味する。学校教育は衆知を集めて県外の「より安全地帯」で実施すべきである。
 また、全ての県民に対してヨウ素剤を投薬し、汚染のない水、放射性物質を防ぐ高性能マスク、放射線バッジ等を支給するなど、具体的な保護方法を講じる必要がある。特に、乳幼児、妊産婦、感染症等の病人に対しては即刻特別の保護措置を取るべきである。

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 いかに恐ろしいICRP基準値かがわかる。住民の健康よりも経済性を優先させての基準値であったのだ。このような基準を根拠に〝人体に影響ない〟とは、原発は絶対安全である、と言い続けてきた〝安全神話〟の論理と何らかわらない。また多数の健康被害がでてから、〝想定外〟であったと言い逃れをするのだろうか。そして、住民の健康被害を考えない政府・為政者をこのままにしてよいのか、大いに考える必要がある。

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 最高潮の場面の中で、冷静に耳をふさぐ少女のしぐさが注目を集めた。大変おもしろい絵となった。
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